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第27期倉敷藤花戦 挑戦権争い進む

上田女流ベスト4 タイトル経験者が敗れる波乱も

里見香奈倉敷藤花への挑戦権を争う第27期大山名人杯倉敷藤花戦のトーナメントが進行中です。勝ち上がりの状況は画像の通り(※ベスト16から)。

第27期大山名人杯倉敷藤花戦トーナメント表(※ベスト16以上)

いち早くベスト4入りを決めたのは上田初美女流四段。女王2期の実績を持つ強豪です。2015年度に続き2018年度に出産のため休場しましたがわずか3カ月ほどで復帰し、年度内の以降の対局で8勝3敗の好成績を残しました。今年度は第13期マイナビ女子オープン予選でアマ選手に不覚を取るなど取りこぼしも見られますが、本棋戦ではきっちり上位に食い込んできました。

ベスト16同士の戦いでは、長谷川優貴女流二段と加藤結李愛女流1級がそれぞれタイトル獲得経験のある甲斐智美女流五段、香川愛生女流三段を破っているのが目を引きます。

長谷川女流二段は2011年、女流2級で女流棋士に。そのデビューは鮮烈なものでした。アマチュアとして出場した第5期マイナビ女子オープンで予選を勝ち抜き本戦に進出。本戦1回戦ではアマ対決を制し、直後にプロ資格を得て女流2級となりました。プロデビュー局となった2回戦の相手は甲斐女流王位(※当時)。これはさすがに厳しいかと誰もが思った顔合わせでしたが、持将棋指し直しの末勝利を収めます。そして快進撃はこれで止まらず、準決勝で斎田晴子女流五段、決勝で清水市代女流六段を下し挑戦権を獲得したのです。本棋戦準々決勝の相手は元奨励会員の強豪、伊藤沙恵女流三段。その爆発力でもうひと暴れできるか。

加藤女流1級は16歳。2018年4月女流3級、女流棋士の仮資格を得たルーキーです。仮資格は2年以内に規定の成績を挙げないと取り消されてしまいますが、同年7月、第12期マイナビ女子オープンでの本戦入りで早々に規定をクリア、女流2級に昇級し本資格を得ました。今期は9勝2敗の好成績。香川愛生女流三段からの白星は「倉敷藤花戦ベスト8」の条件を満たし、女流1級昇級も決めたうれしい白星となりました。

今期の挑戦者は誰になるのか。挑戦権争いはこれからが佳境です。

左から上田女流四段、長谷川女流二段、加藤女流1級


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