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近藤誠也六段が開幕戦制す 第32期竜王戦決勝トーナメント

近藤六段の次戦・対藤井聡太七段戦は28日!

6月24日、広瀬章人竜王への挑戦権を争う第32期竜王戦決勝トーナメントが開幕しました。

開幕局は5組優勝の近藤誠也六段と6組優勝の梶浦宏孝四段の一戦。対局は近藤六段の先手で、互いに飛車の頭の歩を敵陣目掛けて突いてゆく「相掛かり」の戦型に進みました。激しい攻め合いにも関わらずどちらも崩れず、難解な形勢の局面が続きましたが、互いに敵陣に「と金」を作って敵玉に迫った終盤で優位に立っていた近藤六段が、最後は歩で飛車取りを掛けられた手に構わず、さらに踏み込んで勝負を決しました。

近藤六段は次戦、28日に行われる4組優勝・藤井聡太七段との一戦に臨みます。両者のこれまでの対戦成績は以下の通り。

2017/5/25
第30期竜王戦ランキング戦6組決勝
藤井○―●近藤

2018/8/31
第49回新人王戦本戦
藤井○―●近藤

2019/2/5
第77期順位戦C級1組
藤井●―○近藤

2019/2/19
第27回銀河戦本戦Eブロック
藤井○―●近藤

通算・・・藤井七段3勝 近藤六段1勝

棋士にとって対局はどれも重要なものですが、特に近藤六段から見れば藤井七段は2017年度、第30期の本棋戦で決勝トーナメント進出を懸けた一戦で負かされた相手、藤井七段から見れば近藤六段は2018年度、第77期順位戦C級1組での、あまりにも大きな痛手となった一戦の相手であり、28日の対局は互いに負けられないところ。ファンにとっては見逃せない一戦となりました。

大変にタフな対局になることが容易に予想できますが、勝利を得たとしてもまるで気は抜けません。ランキング戦1組3人のあまりにも険しい「壁」が待ち受けているからです。

最初に登場するのはタイトル通算獲得7期の久保利明九段。藤井七段、近藤六段とも公式戦で1回ずつ敗れている相手です。次なる相手、さらにその次なる相手は、両者とも複数冠を持ち、現在「頂上決戦」とも言われる第90期棋聖戦五番勝負でしのぎをけずり合う豊島将之名人と渡辺明二冠。この3者を倒してようやく反対のヤマの勝ち上がり者との挑戦者決定三番勝負の舞台に立てることになります。

気が遠くなるような挑戦権獲得への道。しかしまずは、28日の対局に勝たないことには始まりません。たとえ挑む中で敗れ去ることがあっても、若手棋士にとっては必ず財産となるチャレンジ。ライバル決戦を制し高き壁に挑むのはどちらの棋士になるでしょうか。


第32期竜王戦決勝トーナメント。左端3枚の壁に挑むのは藤井七段か近藤六段か?


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