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第5回YAMADA女流チャレンジ杯 ベスト4決まる

恒例となった夏の高崎決戦、勝つのは誰?

第5回YAMADA女流チャレンジ杯の1回戦から3回戦(準々決勝)までの全対局が6月15日、東京・将棋会館で行われました。

株式会社ヤマダ電機が特別協賛する同棋戦は、女流二段以下でプロ入り15年未満の女流棋士、女流3級、アマ1人が参加する女流若手棋戦で、今回は31人が参加しました。持ち時間各20分、切れたら1手30秒の早指し棋戦、準決勝、決勝は8月18日、群馬県高崎市「LAVI1 LIFE SELECT高崎」にて、来場者を前にした公開対局にて行われます。

今回ベスト4に残ったのは渡辺弥生女流初段、伊奈川愛菓女流初段、山根ことみ女流初段、脇田菜々子女流1級の4人。

伊奈川女流初段は2006年に女流2級プロ入り。その後大学で医学を学び、2016、2017年度は医療研修のために女流棋戦を休場して2018年度から復帰、現在に至ります。2年間の休場以前にも休場があったため本棋戦には第4回からの参加。今回、北村桂香女流初段、里見咲紀女流初段、前回優勝者・中澤沙耶女流初段を破っての準決勝進出となりました。2つの顔を持つ才女が初の女流棋戦優勝を目指します。

変わった経歴という意味で伊奈川女流初段に負けていないのが渡辺女流初段。10代からプロを目指すのが当たり前となっている今日においてやや珍しい晩学タイプで、何と東京大学を卒業後に女流棋士を目指し「女流育成会(※現在は廃止)」に入会、2009年に卒業して女流棋士2級となっています。本棋戦には第1回から参加し、前回第4回は準決勝を目前に敗退。今回、高浜愛子女流2級、カロリーナ・ステチェンスカ女流1級、頼本奈菜女流初段を破って初の準決勝進出となりました。

山根ことみ女流初段は2013年10月、女流棋士仮資格となる3級、2014年5月に女流棋士2級、プロ入り。愛媛県出身で、小学生時に同一の小学校に通う生徒3人が1組となり団体戦で争う第4回文部科学大臣杯小・中学校団体戦小学校の部で全国大会に出場。決勝大会唯一の女子選手ながら、予選から準決勝まで個人成績負けなしでチームを全国優勝に導いています。本棋戦には第1回から参加。今回は中村桃子女流初段、飯野愛女流初段、和田あき女流初段を破っての準決勝進出。第3回、第4回でいずれもベスト4止まりの無念を3度目の正直で晴らすか。

脇田女流1級は2018年11月に女流2級プロ入りのフレッシュルーキー。今期設立された第1期ヒューリック杯清麗戦、6勝通過2敗失格の予選において5勝1敗とし善戦を見せましたが、本戦・ベスト4入りの一番で甲斐智美女流五段に惜しくも敗れています。本棋戦はプロ入り前、アマチュアとして参加した第3回以来2回目の参加。山口恵梨子女流二段、加藤圭女流2級、加藤結李愛女流2級を破っての準決勝進出です。

8月18日、準決勝の組み合わせは渡辺女流初段―山根女流初段戦、伊奈川女流初段―脇田女流1級戦となっています。


べスト4に残った脇田女流1級(上左)、伊奈川女流初段、渡辺女流初段(下左)、山根女流初段


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