2019.04.01
藤井七段が5連覇を達成! 詰将棋解答選手権
最多優勝6回に並ぶのは時間の問題?
第16回詰将棋解答選手権が3月31日、東京、名古屋、大阪の3会場で同時に行われ、藤井七段が5連覇を達成しました。2位は第8回、第9回で連続優勝の斎藤慎太郎王座、3位には同選手権最多6回の優勝を誇る宮田敦史七段が入賞しました。
同選手権は2ラウンド制で行われ、それぞれ5問、全10問の詰将棋が出題されます。1問10点で100点満点ですが、部分点や解答の誤記による減点があるため、区切りの良い「60点」や「80点」になるとは限りません。また、各ラウンドに解答時間が90分割り当てられていますが、自身が「もうできた」と思えば途中で退室して良い決まりとなっていて、同点の選手が複数いた場合は退室時間が早いほうが上位となります。
前回第15回の第1ラウンドでは藤井六段(当時)が、ほとんどの選手が90分目一杯まで使った問題をわずか55分で全問解き退室したことが話題となりましたが、何と今回も同タイムで退室! ただし、痛恨の誤記により0.5点を減点され、得点は49.5点、3位での折り返しとなりました。暫定1位は50点、61分の宮田七段。斎藤王座は46点で4位の出だしでした。
第2ラウンドは斎藤王座が全問正解の50点、85分で退室。一方、藤井七段は90分をフルに使って全問正解・・・しかし、またも誤記(2カ所)による減点を取られ49点となりました。両ラウンドの合計は藤井七段が98.5点、斎藤王座が96点で、藤井七段の優勝が決まりました。宮田七段は2ラウンド40点とし、合計90点で3位に留まりました。
第15回は100点満点で文句なしの優勝。今回も誤記はあったものの3会場合計97人の参加者のうち唯一、10問全問を解いた藤井七段。本業の指し将棋も素晴らしい成績ですが、同選手権においてはもはや無敵と言っても良いくらいの、ちょっと人間離れしたような強さを見せています。早くも、見る者に次回第17回も優勝し、優勝回数トップタイに並ぶことが濃厚と思わせるような5連覇でした。
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