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エルモ囲い急戦ってなぁに? 新刊案内「対振り飛車の大革命 エルモ囲い急戦」

エルモ本=冒険の書?

こんにちは。序盤、中盤、終盤にスキのある編集部島田です。

今日は4月11日発売の新刊「対振り飛車の大革命 エルモ囲い急戦」をご紹介いたします。




「エルモ囲い」って何やねん!という人もいるかもしれません。以下の囲いのことです。



後手の囲いを見てしまったあなた!それは美濃囲いです。
先手の囲いを見てください。

従来の▲6九金型に比べて駒の連結がよく、△9九角成とされても耐久力があります。 
また、展開によっては5筋に飛車を回る手や、最終盤で▲6九玉と落ちる手段もあります。

では、具体的な戦い方を見ていきましょう。
これから紹介するのはエルモ囲いの仕掛けの成功例です。



図を見てください。低いところで金銀3枚が連結していて絵にも描けない美しさです。
ここで△6四歩に▲3五歩と仕掛けて居飛車良しとなります。(いとも簡単に)



以下△3五同歩には▲同銀△4五歩▲3三角成△同飛▲3四歩△同銀▲4四銀△3二飛▲2四歩と調子の良い攻めが続きます。



上の図で△4二飛には▲3三銀成!!△同桂▲2三歩成で、あちょーです。


※あちょー

まぁ普通は▲3五歩△同歩と素直に取ってくれません。△4五歩が『さばきの教科書』の1ページ目に書いてある振り飛車の常套手段です。



これには▲3三角成△同桂▲5七銀引△4四角に▲2四歩!が成立します。



え!?角成られますけど?・・・と、思うじゃないですか。
いいんです!角成られてもいいんです!
図以下、△同歩▲同飛△9九角成▲2一飛成で先手優勢。


※以下△4四馬には▲7七角

はい、出ました。エルモ囲いの強み。△9九角成とされても大丈夫なんです。
やっぱりエルモ、100人乗っても大丈夫。
エルモ囲いによって居飛車不利とされていた定跡手順が覆った瞬間、視聴率25.2%です。

なぜ今回△6四歩に仕掛けが成立したかと言うと、△6四角と出る(または打つ)手がないからです。もちろん、後手が△6四歩を保留するパターンや△4三銀を保留するパターンなどもあります。これらについては本書に詳しく書かれていますのでぜひ読んでみてください。

とにかく私が言いたいのは「対振り飛車の大革命 エルモ囲い急戦」という本は「冒険の書」だということです(唐突)。

▲7九金の一手によって、過去の定跡が再検証されます。
エルモ囲いで「斜め棒銀」や「▲4五歩早仕掛け」をしたらどうなるのか??
これまではダメとされてきた変化が居飛車良しに変わる場面があります。結構あります。

この再検証はまさに将棋の可能性、そのフロンティアを突き進む大冒険です。
おいでファンタジー、好きさミステリーです。

実際、どうなるかわからないので指していて楽しいですし、本書はその冒険をする上での最良のガイドブックになると信じています。

今回、著者の村田先生も現在進行形で指されている戦法ということで難しい面もあったと思いますが、基本的な狙いからプロ間で研究テーマとなっている形まで、うまくまとめていただきました。街の巨匠・村田先生に感謝です。

私自身、この本を読んでからエルモ囲いを多用しています。個人的なオススメは「エルモ囲い+▲4五歩早仕掛け」です。盤面右側がきれいにさばけてエルモの堅陣が残っているときの気持ち良さがマジ半端ないです。

みなさんも本書を読んで、ぜひ『エルモマスター』になってください。

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