2019.03.08
里見四冠 いざ五冠返り咲きの勝負へ! 第12期マイナビ女子オープン
五番勝負は西山女王との頂上決戦
西山朋佳女王へ挑戦権を争う第12期マイナビ女子オープン挑戦者決定戦の里見香奈女流四冠―加藤桃子奨励会初段戦が3月8日、東京・将棋会館で行われ、里見四冠が勝って挑戦権を獲得しました。
里見四冠は2004年に女流棋士になって以来、通算成績247勝81敗[0.7530]、タイトル戦出場40回で獲得35期、男性棋戦の永世称号にあたるクイーン称号もクイーン名人、クイーン王将、クイーン倉敷藤花の3つを獲得と素晴らしい実績を残していますが、なぜか女王(※マイナビ女子オープン覇者の呼称)は獲得1期のみにとどまっています。2013年度第6期以来2回目の挑戦権獲得となった今期は、女流五冠への返り咲きが懸かるシリーズとなります。今期成績は21勝4敗[0.8400]といつにも増して絶好調。ちなみに、黒星はすべてタイトル戦番勝負のもので、それ以外の対局は全勝としています。
迎え撃つ西山女王は23歳の現役奨励会三段。里見四冠は2017年度後期、第62期奨励会三段リーグを最後に退会しましたが、その後も紅一点、棋士四段を目指し奮闘中です。先日終了した第64回は5勝13敗と不本意な成績となってしまいましたが、第59回の10勝8敗、第63回の11勝7敗と、里見四冠もなし得なかったリーグ勝ち越しを2回経験しています。女流棋戦においては主に奨励会員でも参加できるリコー杯女流王座戦とマイナビ女子オープンに出場し、2014年度、第4期女流王座戦五番勝負でタイトル戦初登場を果たしましたが加藤桃子女流王座(※当時)に0―3で敗退、2018年度、第11期マイナビ女子オープンで再び加藤女王(※当時)に挑み、3―1で念願の初タイトルを獲得しています。
両者の女流棋戦におけるこれまでの対戦成績は西山女王1勝、里見四冠3勝。西山女王の1勝は第11期マイナビ女子オープン本戦準決勝で挙げたものです。また、両者は奨励会三段リーグで2016年度前期の第59回から2017年度後期の第62回まで4回在籍が重なり、第61期の1回のみ対局が組まれ西山女王が勝利を収めています。
頂点を決する五番勝負は4月にスタートする予定です。
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