挑戦権は誰の手に? 第12期マイナビ女子オープンベスト4の戦い|将棋情報局

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挑戦権は誰の手に? 第12期マイナビ女子オープンベスト4の戦い

激しくも華やかなる戦い まもなくスタート

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西山朋佳女王への挑戦権を争う第12期マイナビ女子オープン本戦の準決勝、香川愛生女流三段―加藤桃子奨励会初段戦が1月30日に行われます。

香川女流三段は予選で室田伊緒女流二段、北尾まどか女流二段、本戦で鈴木環那女流二段、伊藤沙恵女流二段に勝ち準決勝に進出しました。2008年に女流棋士となった後、奨励会入会により女流棋士としての活動を一時休止しましたが、2011年、奨励会退会に伴い復帰。2013年度にはタイトル女流王将を獲得し、翌期防衛を果たしてタイトル通算獲得数を2としています。

加藤奨励会初段は前期まで女王を保持していたため、予選免除で本戦からの参加。塚田恵梨花女流1級、小野ゆかりアマを下して準決勝に進出しました。奨励会員も参加できる「オープン大会」の本棋戦、リコー杯女流王座戦が主戦場で、2011年度、第1期リコー杯女流王座戦で初タイトルを獲得。その後も両棋戦で活躍し、タイトル獲得数は女王4、女流王座4の計8期です。


30日に行われる準決勝、香川女流三段(右)―加藤桃子奨励会員の戦いは激戦必死!

マイナビ女子オープンは2007年、20年間続いた「レディースオープン・トーナメント」(週刊将棋主催)を発展させた形で始まり今期で12期を数える女流棋戦で、優勝賞金は500万円となっています。

大きな特徴は、女流棋士だけでなく女性奨励会員や女性アマチュアも参加できる点。

第5期には参加当初アマチュアだった長谷川優貴女流二段が予選を勝ち抜き、本戦でも次々と強敵を倒して何と女王への挑戦権を獲得しています。本戦開催中に当時の規定を満たし挑戦権獲得時にはプロになっていましたが、当時は「アマから挑戦者になったシンデレラガール」として話題になりました。

今期ベスト4入りしている高校2年生、礒谷真帆女流初段も参加当初はアマチュアでしたが、チャレンジマッチ(※主にアマチュアが参加する、いわば予選の予選のような大会)、予選を勝ち抜き本戦へ参加。1回戦に勝ち「女流棋戦本戦ベスト8入り」の条件を満たしてプロ入りし、デビュー局となる2回戦にも勝って四強入りしています。

礒谷女流初段は2月13日の準決勝に臨みますが、相手は絶対女王・里見香奈女流四冠。難敵を下し、長谷川女流二段以来2人目の「シンデレラガール」となれるでしょうか。


礒谷女流初段(左)の相手は絶対王者、里見女流四冠(右)

男性棋士による一般棋戦も、王将戦の七番勝負が進行中、順位戦、叡王戦、朝日杯が大詰め、棋王戦五番勝負もまもなく開幕と目が離せないこの頃ですが、マイナビ女子オープン準決勝の華やかな戦いにもぜひご注目ください。

マイナビ女子オープンサイト

 

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