『令和3年度版将棋年鑑』棋士アンケート ~AbemaTVトーナメント、自分がリーダーなら誰と組みたい?~|将棋情報局

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『令和3年度版将棋年鑑』棋士アンケート ~AbemaTVトーナメント、自分がリーダーなら誰と組みたい?~

棋士名鑑のアンケートをご紹介!

お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中 皆さんこんにちは。「人は城、人は石垣、人は堀」でお馴染みの編集部島田です。

本日は『令和3年度版将棋年鑑2021』から、棋士名鑑アンケートと取り上げてみたいと思います。



棋士に20個もの質問に答えていただいて、知られざる部分を探っていく人気コーナーになっております。

その中で今回取り上げる質問は以下のものです。
 
Q,「AbemaTVトーナメント、自分がリーダーなら誰と組みたいですか?」

みなさんご存じの通り、AbemaTVトーナメントは「棋士が棋士を選ぶ」という斬新な方法でチームを作り、団体戦で戦う画期的な棋戦です。
実際にドラフトで選ぶ立場になるのは数人ですが、それを全員に聞いてみた、ということでございます。

今回はこの回答の中から私的に面白かったものをいくつか紹介したいと思います(自分本位制)。


それでは行ってみましょう!

永瀬拓矢王座の答え
藤井二冠

―はい。知ってました。他の誰も割って入れないような強い絆で結ばれていると思いますので、異論、反論の余地がありません。
このように自分と繋がりがある棋士を選んだ方がやはり多かったです。他の例を見てみましょう。


深浦康市九段の答え
佐々木大地(想い出作り)

―師弟の絆ですね。


井上慶太九段の答え
長沼八段、藤原七段の奨励会同期と

―今でも同期のつながりがあるのですね。


佐藤天彦九段の答え
渡辺チームに入ってみたいです(笑)

―プライベートでも仲の良いお二人。実現したら強すぎます。


杉本昌隆八段の答え
同門系列の棋士

―板谷門下ということですね。となると当然弟子も・・・

鈴木大介九段の答え
梶浦、梶浦、鈴木で組みたい

―こちらも師弟関係ですが、梶浦先生が分身の術を使う必要がありますね。

この鈴木先生の回答のように空想系の答えもいくつかありました。


上野裕和六段の答え
大山先生と升田先生で、そのお二人の掛け合いを見たい(もちろん将棋も勉強したい)

―これは夢ですね。掛け合い見てるだけでいいですね(笑)


中川大輔八段の答え
雲取山山頂で指してもらい、勝ち残った棋士と組む

―いや、どういうこと?(笑) しかも雲取山って東京都にありながら標高2000m以上あるんですね。中川先生と組むには足腰から鍛える必要がありそうです。

続いてご紹介したいのが「相思相愛系」です。今回、お互いに指名し合ったパターンがいくつかありました。見てみましょう。


増田康宏六段の答え
近藤誠七段、青嶋六段、佐々木大五段

佐々木大地五段の答え
増田康宏くん

―「くん」付けに親しみがこもってます。仲いいんですね。


山根ことみ女流二段の答え
和田さんと塚田さん

塚田恵梨花女流初段の答え
山根ことみ女流二段、石本さくら女流二段

―女流では唯一の相思相愛。同世代ですし、お互いの強さを認めているんでしょうね。


窪田義行七段の答え
井出隼平五段 古森悠太五段

井出隼平五段の答え
窪田七段、西山女流

―お互いに1位指名同士で、唯一の完全な相思相愛です(笑)。振り飛車党で固めてきましたね。井出先生の西山先生チョイスもいい。このチームは見たいです。


さて、最後に紹介するのは「感動系」です。チームメイト選びでどうやって感動させるんだよって感じなんですが、読んでみてください。


大橋貴洸六段の答え
トップで長年戦っている先生方と組ませていただきたいです

―いい! もう、すごくいい。大橋先生のこの謙虚な姿勢が好きですね。先日のマイナビ女子オープン一斉予選の配信を見ていただいた方ならわかると思うんですが、大橋先生の郷田先生に対するリスペクトが半端じゃなかったんです。郷田先生と一緒に解説できたことが心底うれしそうで、こちらまで幸せな気持ちになりました。これはファンになっちゃいますわ。大橋先生の人間性がにじみ出た回答でした。


さて、まだあります。感動系、いってみましょう。


羽生善治九段の答え
今のメンバーです

木村一基九段の答え
もう組んでいる



・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

(号泣)もう言葉もいりませんね。羽生先生や木村先生にこんなこと言われたら、一生ついていきますよ。幸せ過ぎます。お二人の優しさが全身に染み入るようです。


はい、というわけで、いろいろな棋士の考えや関係性が垣間見える質問だったのではないでしょうか。

他にも面白い回答がたくさんありましたので、ぜひ『令和3年度版将棋年鑑』でお楽しみいただければ幸いです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
好評でしたら他の質問についても記事にしていこうと思います。

(続く)
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