格言・用語で覚える 居飛車の基本手筋
発売日:2016-11-16
販売元:マイナビ出版
判型:四六判
ページ数:240ページ
難易度:初級~中級
ISBN:978-4-8399-6041-4
本書は矢倉、角換わり、横歩取り、相掛かりといった相居飛車の戦いにおける手筋を解説したものです。実戦ですぐにでも使えそうな手筋が100以上も紹介されています。
さらに本書には三つの大きな特長があります。一つ目はタイトルにもなっている「格言・用語」で覚えるという点。ただ手筋を羅列しただけではなかなか頭に入ってきませんが「と金は金で金以上」「下段の香に力あり」「角筋には玉を囲うな」「飛車の横利き受けに強し」といった格言や「継ぎ歩」「垂れ歩」「合わせの歩」「焦点の歩」などの用語と一緒ならぐっと覚えやすくなります。本書にはこういった格言や用語が散りばめられているため、将棋に対する考え方とともに数多くの手筋を覚えることができるのです。
また、加藤治郎著「将棋は歩から」(東京書店)、加藤治郎・木村義徳・真部一男著「将棋戦法大事典」(大修館書店)などの名著からの引用も随所にあり、本書を通して先人の知恵と努力、遺してきたものの偉大さにも触れることもできます。
二つ目の特長は、手筋を例題とともに解説する本でありながら、次の一手問題集としても読める、ということです。本書は右ページに例題、左ページに正解図、という構成になっており、右ページの解説文には正解手順が現れないように工夫して書かれています。
腕に自身のある方は左側を隠して、自分がどれだけ手筋を知っているか力試しをしていただければ幸いです。
最後の特長は、何と言っても「読んでいて面白い」ということです。
「その手は桑名の焼き蛤(はまぐり)」
「堅いなぁ、片倉小十郎やなぁ」
「角のにらみは、歩で“遮断法人”」
などなど、丁寧な解説の中に縁台将棋で飛び出すようなジョークが混在していて楽しく読み進められる内容となっています。
神崎健二八段が精魂込めて書いた、まさに居飛車基本手筋の決定版といえる一冊です。
著者プロフィール
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神崎 健二(かんざき・けんじ)
1963年12月8日生まれ。和歌山市出身。
1977年 7級で(故)灘蓮照九段門
1986年11月5日 四段
2016年8月15日 八段
矢倉や相掛かりを好む、攻めの棋風の居飛車党。
1984年 第6回若駒戦優勝
1986年 第8回若駒戦で決勝に進むが羽生四段に敗れる。
1993年 第34期王位戦で紅組プレーオフ進出も羽生竜王に敗れる。その後第37期まで4年連続でリーグ出場。
2010年5月、通算500勝。
中将棋にも造詣が深く、第8回中将棋名人戦などで4度全国大会優勝。
中将棋の普及活動も行っている。
趣味はコントラクトブリッジ、スイミング。
販売元:マイナビ出版
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