OpenSeaでのNFT発行・出品:Step2.ウォレットの用意|Tech Book Zone Manatee

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一歩目からの ブロックチェーンとWeb3サービス入門

OpenSeaでのNFT発行・出品:Step2.ウォレットの用意

『OpenSea』などのマーケットプレイスでNFTを発行・出品するためには、暗号資産やNFTなどを保管・管理するための「ウォレット」との接続が必要です。ここでは、NFT発行までのステップ2として、ウォレットの設定の流れをご紹介します。

※本記事は、2023年6月29日に発売された『一歩目からの ブロックチェーンとWeb3サービス入門』から、「4章 暗号資産を買ったり送ったりしてみる」の[4-7. 暗号資産を送ってみる]、および「5章 DeFiを利用して資産運用してみる」の[5-2. ウォレットを設定]の一部を抜粋し、Web掲載用に編集して掲載しています。あらかじめご了承ください。

もくじ

1:ウォレットとは?
2:MetaMaskとは?
3:MetaMaskの設定
4:暗号資産を送ってみる

ウォレットとは?

暗号資産やNFTなどを保管・管理する役割を持っています。いわば、暗号資産やNFTのお財布みたいなものです。 スマホやウェブブラウザのアプリなどのインターネットに接続したウォレットを「ホットウォレット」といいます。MetaMaskはホットウォレットです。そのほか、インターネットに接続していないウォレットは「コールドウォレット」と呼ばれます。

MetaMaskとは?

MetaMaskはイーサリアム系のウォレットで、イーサリアム系の暗号資産やNFTを一括管理できます。 世界最大のNFTマーケットプレイスであるOpenSea(オープンシー)を利用する際など、MetaMaskは様々なWeb3のアプリケーションを利用する際に必要になりますので、早いうちに使い方に慣れておきましょう!

MetaMaskの設定

MetaMask(https://metamask.io)の初期設定は難しくありませんが、気を付けるべき点もありますので、しっかり確認しましょう。

MetaMaskはブラウザ版とスマホアプリ版がありますので好きな方、あるいは両方を利用してください。設定の流れは基本的にどちらも同じです。
ブラウザで利用する場合は、Googleの拡張機能をダウンロードしましょう。

ちなみに、偽サイトがある可能性もあるので、しっかり公式サイトであることを確認してからダウンロードしましょう。

 

MetaMaskを開いたら、まず「新規ウォレットを作成」をクリックしてく ださい。

そしてパスワードを設定します。

続いて、シークレットリカバリーフレーズについての説明があります。 説明の中で、「秘密のシークレットリカバリーフレーズをなくした場合、MetaMaskチームを含め、誰にもウォレットの復元を行うことはできません」と出てきます。

シークレットリカバリーフレーズとは、MetaMaskを復元するために使うパスワードのようなものです。12個の英単語で構成されています。違う端末で同じMetaMaskのアカウントを使いたいときなどにも必要になります。

シークレットリカバリーフレーズは必ずメモしましょう! シークレットリカバリーフレーズを忘れてしまうとMetaMaskのアカウントが復元できなくなり、MetaMask内のすべての資産を失うことになります。デバイスが壊れると復元できなくなるので、紙に書いて安全な場所に保管しておきましょう。

また、このシークレットリカバリーフレーズが悪意のある第三者の手に渡ってしまった場合、あなたの資産は危険に晒されます。十分気をつけましょう。

このシークレットリカバリーフレーズに関する注意事項を理解したら、「ウォレットの安全を確保(推奨)」をクリックします。すると再度、シークレットリカバリーフレーズに関する注意喚起がなされます。こちらでも注意事項を再度確認したら、「シークレットリカバリーフレーズを公開」をクリックします。シークレットリカバリーフレーズが表示されるので、書き留めて「次へ」をクリックします。

この次の画面で、一部の欄が空欄になったシークレットリカバリーフレーズの一覧が表示されるので、空欄に正しいフレーズを記入し「確認」ボタ ンをクリックします。「ウォレットが作成されました」と表示されたらMetaMaskの初期設定は完了です。「了解!」をクリックして終了しましょう。

暗号資産を送ってみる

GMOコインから送金する準備

※書籍内[4-7. 暗号資産を送ってみる]ではBybitへビットコインを送る流れを紹介しています。この記事内では、MetaMaskへの送金のご説明のため、Bybit→MetaMask、ビットコイン→イーサリアム(ETH)へと読み替えています。

ここでは、GMOコインからMetaMaskにイーサリアム(ETH)を送る流れをご紹介します。他の暗号資産でも基本的に流れは同じです。

①まず、ログイン後の会員ページより、【入出金】-【暗号資産】と進みます。

②そして、ETH(イーサリアム)を選択します。
③画面上部【送付】のタブから送付画面へ進みます。
④送りたい宛先にはMetaMaskの自分のウォレットのアドレスを入力しましょう。

MetaMaskへの送金
宛先追加で「GMOコイン以外」、「プライベートウォレット(MetaMaskなど)」と進み、宛先情報の登録画面でMetaMaskのウォレットのアドレスを入力します。

GMOコインで送金

続いて、送付可能額の範囲内で送付数量を入力します。
2 段階認証コードを入力し、注意事項を確認して、【確認画面へ】を選択 します。確認画面へ進み、内容を確認の上【実行】を選択すれば手続きは完了です。

暗号資産の送金で気をつけるべきこと

暗号資産の送金で一番気をつけるべきなのは、送金ミスです。間違った アドレスに送金しないようにしっかり確認しましょう! 間違ったアドレス に送金してしまったら、その暗号資産は手元に戻らない可能性が高いで す。

アドレス間違いには十分気をつけると同時に、まずは少額でテスト送金してみることをおすすめします!  

次回の記事では、OpenSeaでのNFT発行・出品手順をご紹介します。
次回記事は7月21日(金)の公開予定です。

 

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