アニメに出てくるロボットを作りながらBlenderを学べる! 『Blenderで作るメカモデリング実践ガイド』|Tech Book Zone Manatee

マナティ

アニメに出てくるロボットを作りながらBlenderを学べる! 『Blenderで作るメカモデリング実践ガイド』

プラモデルを作るようにBlenderを習得しよう!

サイコロは作ってみたけど…

Blenderは無料で使える3DCGアニメーションを作成するためのツールです。MayaZBrushと違い無料で使えるので試してみた方も多いのではないでしょうか?
試しにチュートリアルを見ながらサイコロやコインなどの簡単な物を作ってみたけどなんだか物足りない…もっと凄いものを作ってみたい! でもBlenderは機能が多くて何ができるのか調べながら作るのは大変…
そんな方にオススメなのが本書、Blenderで作るメカモデリング実践ガイドです! アニメに出てくるロボットを一から作ります!

部位ごとに順番にモデリングしながらBlenderを学べる!

アニメのロボットとなると、頭、手足、胴体がありますね。さらに本書で扱う例では尻尾や武器まで付いています。手足には鋭い爪がついているし、色んな部位が尖っていたり質感や色も再現したいし…
とにかくやることが多い! これらを全部、Blenderの使い方を調べながら作るのはとても大変です。
本書では体の部位ごとに章が分かれていて操作手順も一つひとつ丁寧に解説しているのでプラモデルを組むようにロボットを作成することができます。画像も豊富に使っているので、自分の操作が合っているか確認しながら作業しやすい設計です。
さらに、たとえば頭なら目、口、武器、腕なら肩、前腕、手…など、章の中でも細かく部位を区切って解説が分かれているので、キリのいいところで中断しやすいのも嬉しいポイントです。

本書はモデリングと色の設定だけで500ページ以上もあるとても分厚い書籍ですが、一歩一歩、書いてあるとおり丁寧に取り組んでいけば必ずゴールにたどり着けるようになっています。終わるころには大型のロボットを作った達成感と、Blenderの技術を身に着けているかと思います。
 

 

作ったロボットを動かすところまで丁寧に解説!

500ページ以上かけてモデリングして色まで設定した巨大ロボット、当然ながら動かしてみたいですよね。
本書の10章から12章では作成したロボットを自由に動かすためにアーマチュア(骨組みのこと)の作成やアニメーション、レンダリングの設定まで一気に学びます
こちらもモデリングと同様、細かい手順と豊富な画像で自分がやっていることを確認しながら作成できるので、根気よく丁寧に頑張りましょう!
まずは本書のとおりに手を動かしてBlenderの機能を把握して、読み終わったらあとは自由に動かしてみるのがオススメです。

まとめ

本書は600ページを越えるとても分厚い本です。しかし、内容を見るととにかく豊富に画像を使用して操作も細かく丁寧に解説していることがわかります。
少し大変かもしれませんが、本書のとおりにひとつひとつ丁寧に同じ操作をしていけば、

  • Blenderによる3Dモデリング
  • Blenderによる3Dアニメーション

をまとめて身につけることができる内容になっています。細かく章と節が分かれているので、休憩や気分転換をしながらじっくり取り組んでみてください。
ちょっとBlenderを触ってサイコロを作ってみたことはあるけどそれ以上何をしていいのかわからない方、Blenderを使ってなにかすごいものを作ってみたいけど機能が多すぎてどこから手をつけていいのかわからない方には特にオススメです。
もちろん、ロボットアニメが大好きという方にも是非読んでみてほしい一冊です。やはり自分で作ったロボットを自由に動かせたら楽しいですよね。
本書を読み終わったら、武装を追加してみたりアニメーションを変更してみたりと自由に遊んでみてください。別のロボットを新しく作ってみるというのも楽しいでしょう。
すでに基本的な操作を身に着けているので、読む前よりもBlenderの理解度が高まっているはずです。
Blenderは無料で使えるため、この記事を読んで3DCG制作をやってみたいと思った方にはとりあえず触ってみてほしいツールです。もちろん、そのうえでもっとやってみたくなって本書も買ってくれたらとても嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。ご興味がある方はこちらから購入をご検討いただければ幸いです。

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