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分散投資でリスク管理をする 値動きの特徴を押さえて資産配分を考える ~投資信託でお金を増やす(3)~

投資先が増えるほどリスクは小さくなる

投資信託には、もうひとつ大きなメリットがあります。それは、複数の商品を組み入れるため、自動的に「分散投資」できるということです。

分散投資によって値動きの影響を抑えることは、投資の安全性を確保するための基本的な考え方です。投資信託はそれを自動的に実現できます。

投資信託の分散投資効果をさらに高めたい場合には、値動きの異なる商品を組み合わせることがポイントです。例えば、株と債券は概ね逆の値動きをしますので、複数の投資信託を買う場合、株式型と債券型を持つと資産総額が安定しやすくなります。

組み合わせ方によって資産の増減リスクが抑えられる理由は、商品によって景気や相場変動の影響が異なるためです。

株(株式型投資信託)と債券(債券型投資信託)を例にすると、景気が良くなった時には、株が値上がりし、債券が値下がりします。また、世の中がインフレに向かうと、株が値上がりし、債券が値下がりします。

このような値動きの特徴を押さえておくことで、景気変動などに影響を受けづらい資産配分ができるようになります。

景気動向に合わせて定期的に配分を見直す

景気は必ず循環しますので、よくなる時があれば悪化する時もあります。中長期の運用を前提として投資信託を持つ場合も、そのことを念頭に置きつつ、定期的に保有する投資信託の種類を確認し、必要に応じて持ち替えることが大切です。

その手間を抑えたい場合は、投資先を定期的に見直し、入れ替え(リバランス)てくれるバランス型と呼ばれる投資信託を検討するのもひとつの方法です。

投資信託の組み合わせ例​

例:投資資金を株式型と債券型に半分ずつ分散

株式型と債券型を組み合わせることで、景気変動の影響を受けづらく、資産全体が安定します。

中長期投資で時間を味方につける

投資の成果は「投資資金×利回り×投資期間」の3つの要素で決まります。投資資金は、基本的には多いほど有利です。

例えば、1年あたりの利回りが3%だった場合、投資資金10万円の人の利益は3千円ですが、100万円なら3万円になります。投資を始めたばかりの時は「資産が増えた」「儲かった」という実感が湧きづらく感じますが、資産が増えるにつれ、資産が増えるスピードは上がっていきます。

利回りも高いほど有利です。利回りとは投資金額に対する年間収益の割合のことです。投資信託の中では債券で運用するものよりも株で運用するもののほうが利回りが高くなりやすく、国内と海外の商品では為替レートの変動が影響するため、国内の商品で運用する投資信託よりも海外の商品で運用する投資信託のほうが利回りが高くなりやすいといえます。

ただし、投資信託の利回りは確定していませんので、元本割れするリスクがあります。大きな利回りが期待できるものほど、損失が出る可能性も大きくなる点に注意が必要です。

時間をかけてじっくり資産を育てる

投資資金と利回りが同じであれば、投資期間が長い方が有利です。利回りがプラスであれば利益は時間とともに増えていきますし、時間をかけることができるのなら、ローリスク・ローリターンの商品でも大きな利益を生み出すことができます。投資信託は、この特徴を生かすことができる商品といえるでしょう。

投資というと、株や暗号資産の短期売買のように、瞬間の値動きを捉えて大きなリターンを狙う取引を思い浮かべる人もいるかもしれません。しかし、投資信託の運用は、瞬間ではなく中長期を前提としたほうがうまくいきます。

利回りは重要ではありますが、分散投資が効いている分、株のように大きな利幅(値動き)は出ません。そのため、時間をかけることが資産を増やすためのポイントになるのです。

値動きと時間の関係​



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