金融機関をじっくり選んでつみたてNISAを始める
2022.06.29
金融機関を選んで必要書類を揃える
つみたてNISAを利用するには、まず金融機関を選んで口座を開設する必要があります。
つみたてNISAを取り扱う金融機関には、証券会社、銀行、信託銀行、信用金庫、農協、投信会社、信用組合、労働金庫があります。 口座を開設したい金融機関にネットや電話で申し込みをすれば、必要書類が送付されてきます。
書類に必要事項を記入し、本人確認書類などを同封して返送すると、確認が済めば金融機関から口座開設の通知が届きます。通知が届いたらすぐにつみたてNISAを始めることができます。
金融機関選びのポイントは商品数と最低積立金額
口座を開設する金融機関を選ぶ際のポイントとしては、 ①取り扱う商品数の多さ ②最低積立金額 の2点をまず比較することをおすすめします。
つみたてNISAの運用商品は、手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、少額からの長期・積立・分散投資に適していることを前提に、金融庁が定めた一定の条件を満たす「投資信託」と「ETF(上場投資信託)」に限定して選定されています。
対象商品は「インデックス型投資信託」が173本、「アクティブ型投資信託」20本、「ETF」7本となっています(2021年10月1日時点)。 すべての金融機関がすべての商品を扱っているわけではありませんので、取り扱い商品の多い金融機関のほうが商品選びの選択肢が増えるといえるでしょう。
最低積立金額については、100円から積み立てられる金融機関もあれば1万円以上のところもあります。自分の運用スタイルにあった商品が選べる金融機関を見つけましょう。
また、積立頻度も「毎月」「毎週」「毎日」など金融機関によって違いがありますので、この点も選ぶポイントになるでしょう。
クレジットカードが 使えるとお得な場合も
金融機関を選ぶポイントとして、運用にかかる手数料も気になるところですが、口座開設には手数料がかかることはありませんし、つみたてNISAの場合は選定される条件に「手数料が低水準」とあることから、運用管理費用(信託報酬)が低く、ノーロード型(販売手数料無料)の商品がほとんどとなっています。手数料については、さほど気にすることはないでしょう。
ほかには、最近ではクレジットカードで買付ができる金融機関もあります。 クレジットカードを利用すれば、購入金額を毎月入金する手間が省けるのと同時に、カード会社によっては、毎月の決済金額に対してポイントが付与されるなどのサービスを提供していることもあります。例えば、SBI証券ではTポイントが、楽天証券では楽天ポイントが付与されます。
このように、クレジットカードの利用は、現金で取引するよりもお得に投資できるというメリットになりますので、金融機関を選ぶ際にはチェックするといいでしょう。
自分にあった金融機関を見極める
つみたてNISAまたはNISAの運用を始めてからは、運用中のNISA口座・つみたてNISA口座で買付された投資信託などは、ほかの金融機関の口座に振り替えることはできません。 また、金融機関の変更は年に1回可能ですが、その年の1~9月に手続きをする必要があるなど、どうしても手間はかかります。
始める前に自分にあった金融機関を見極めるのが大切です。