三菱UFJニコス、クレカ不正利用検知にAI導入
三菱UFJニコスはクレジットカード不正使用被害の抑止を目的に、MUFGカード(三菱UFJカード含む)、DCカード、NICOSカードの不正使用検知システムへのAI導入を決定。株式会社PKSHA Technology(パークシャテクノロジー、本社:東京都文京区、代表取締役社長:上野山勝也)によるAIソリューション「PKSHA Security(パークシャセキュリティ)」の取り扱いを2023年2月9日から開始する。
SCSKによる独自カスタマイズ
今回のシステムは、PKSHA独自のAIアルゴリズムを運用・サポートするSCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役執行役員社長・最高執行責任者:當麻隆昭)が三菱UFJニコスの不正使用検知システム向けにカスタマイズしたもの。AIを活用し、日々変化する不正使用の手法を自動で学習し続けることで、最新の手口にも柔軟・スピーディに対応、不正検知の精度が一層向上するとしている。
クレカ不正利用は年々増加
クレジットカード取引における不正利用の手法(不正手口)は高度化・多様化の一途を辿る。国内のクレジットカード発行会社の不正利用被害額は2014年以降増加傾向で、2021年は過去最悪の330億円(※)、2022年は1~9月累計で309.2億円※(前年同期比1.3倍)で推移するなど、高止まりが続いている。
※一般社団法人日本クレジット協会(JCA)2022年12月「クレジットカード不正利用被害の発生状況」より
三菱UFJニコスは各取り組みを通じて「今後もクレジットカード決済のセキュリティを一層高め、会員が安全・安心・快適にクレジットカードを利用できる環境整備に注力する」とコメントしている。
「PKSHA Security」の概要
過去の不正・犯罪検知プロジェクトでPKSHAが蓄積した知見・実績を集約させた不正・犯罪検知ソリュ ーション。PKSHA独自のAIアルゴリズム「トレンド追従型アルゴリズム」が、日々変化する不正手口のパターンを自動学習し、不正検知を高度化。本プログラムをクレジットカードの不正利用検知システムと連携させることで、いち早く最新の不正手口への対応が可能に。従来は見分けることのできなかった不正利用を、高い精度で検知可能になるとしている。