必ず読んでおくべき投資信託の説明書 目論見書の読み方
2022.10.31
「目論見書」は投資信託の説明書
投資信託の「目論見書」は、別名「投資信託説明書」とも呼ばれ、販売業者はファンドを販売する際には、必ず投資家に交付説明することが義務付けられています。
投資家は、まず目論見書に目を通してから、運用をスタートします。どんな内容が書かれているのか見ていきましょう。
「ファンドの目的・特色」
何を目的に、何に投資している投資信託なのか。
「投資リスク」
投資対象の制限やファンドの時価である基準価額が変動する要因など。
「運用実績」
基準価額や純資産総額の推移、分配金の推移など、ファンドの過去の運用実績について。
「手続き・手数料」
販売手数料や運用管理費用(信託報酬)、税金など、ファンドにかかる諸費用や手続き上の決まりなど。
目論見書の記載内容や項目はすべてのファンドで統一されていますので、いくつかのファンドの内容を見比べてみてもいいでしょう。
重要情報を確認するための目論見書の読み方
4つのポイントを押さえて内容を理解する
必ず読まなくてはいけない書類とはいえ、初心者がその内容をすべて理解するのは大変です。
とくに押さえておきたいポイントは以下のとおりです。
(1)何に投資するファンドなのか
(2)どんな運用方針なのか
(3)どんなリスクがあるか
(4)現在までの運用実績はどうか
最初は時間がかかるかもしれませんが、ポイントを押さえて読むことに慣れることが大切です。証券会社などのホームページで閲覧できますので、チェックしておきましょう。
目論見書には「交付目論見書」と「請求目論見書」の2種類があり、投資する前に交付が義務付けられているのは「交付目論見書」です。もう1つの「請求目論見書」は投資家が請求した場合に開示することが義務付けられています。