こんにちは。囲碁人編集部です。
囲碁書籍の新刊、『必殺力のつく詰碁』、『ヨセ・絶対計算 完全版』、『わかる! 勝てる!! 囲碁 打ち込みの基本』の３冊が、8月27日に発売されます。
今回はその中から、『ヨセ・絶対計算 完全版』のご紹介をしたいと思います。
（前回の記事では『必殺力のつく詰碁』のご紹介をしましたので、あわせてご覧ください。）
本書は、ほかのヨセの本とはちょっと違った作りになっています。普通のヨセの本では、「どのようにヨセるか」を中心に解説しているものがほとんどですが、本書では「地の数え方」の解説からはじまります。
「地を数えることくらい、誰だってできるでしょ」と思った方。ちょっと下の問題に答えてみてください。
１図、右下の“１の一”には、黒地は何目ありますか？
１図
当然、答えは１目ですね。
ここからが本題。２図、右下の“１の一”には、黒地は何目ありますか？
２図
「黒が白１子を取れば２目、白がツゲば０目。どちらになるか分からないから、答えなんて出せない」と考えた方。そんなことはありません。
答えは、ズバリ「１目」です。
黒が打てば２目、白が打てば０目。ここで大事なのは、「黒と白、どちらが打つ確率が高いのか？」ということですが……
このまま解説を続けると長くなってしまうので、ここでは割愛させていただきます。続きはぜひ本書をご覧ください。とにかく、知っていただきたいのは、地が未確定の状態でも正確に答えを出すことができる、ということです。
「地の数え方」がわかれば、正しい形勢判断ができるようになります。形勢判断ができれば、形勢が良いか悪いかに応じて作戦を立てることができますね。勝利を得るためには、形勢判断がとても重要なのです。本書を一読すれば、そのことが実感できることと思います。
