UQモバイルはau回線を直接利用できる格安SIMであり、サービス対応エリアは全国47都道府県に対応しています。
しかし、本当にau回線と同じように使えるのか、都市部と地方部で品質に違いはないのか、5Gエリアの対応状況はどうなっているのかなど、実際のエリアカバー状況や通信品質を知りたいところ。
そこで今回は、UQモバイルの対応エリアについて、実際のカバー状況から、つながりにくい場所での対処法や今後のエリア拡大予定まで、利用前に知っておきたい情報を詳しく解説していきます。
UQモバイルに乗り換えを考えるにあたって対応エリアが気になっている人は、ぜひ最後までご覧ください。
UQモバイルの使用感などは以下記事で詳しくご紹介しています。

UQモバイルとauで対応エリアに違いはあるのか
そもそもUQモバイルは、本当にau回線と同じ対応エリアで利用できるのか気になる人は多いのではないでしょうか。
結論から言えば、UQモバイルはauと全く同じサービスエリアに対応しており、エリアカバー率や通信品質に違いはありません。
UQ mobileのサービスエリアはau基地局(ネットワーク)を使用しているため、auの5G/4G LTEのサービスエリアと同じになります。
一般的なMVNO系の格安SIMは携帯キャリアから回線を借りてサービスを提供しているため、通信品質面で制限を受けることがあります。
しかし、UQモバイルは、auのサブブランドとしてau基地局を直接利用しているMNO系格安SIMであるため、制限がなく、auと同等の通信品質と対応エリアを提供しています。
auと変わらない通信環境をより手頃な料金で利用できる点は、UQモバイルを利用するメリットだといえます。
UQモバイルのエリアマップで確認する全国対応状況
UQモバイルの実際の対応エリアはどうなっているのでしょうか。
公式サイトに記載されている情報を参考に紹介します。
47都道府県のエリアカバー率一覧
UQモバイルの4G LTEエリアカバー率は、日本全国で99.9%を達成しています
つまり、日本のほとんどの地域でUQモバイルの回線を利用できるということ。
4G/LTE回線に限定したことではありますが、全国規模のau回線を利用しているUQモバイルの強みと言えるでしょう。
ただし、全国すべての地域で同じ通信電波レベルを利用できるわけではありませんので、その点は理解する必要があります。
都市部と地方エリアでの通信品質の違い
UQモバイルの対応エリアはほぼ全国に対応していますが、地域によって通信品質の差があります。
その理由は、au基地局の設置数です。
やはり東京や大阪、愛知県などの都市部に比べると、地方エリアの通信品質は劣る場合があります。
通信事業回線は、サービスエリアの人口の多さに合わせて基地局を設置していくため、どうしても都市部の基地局の数が多くなるのです。
ただ、基地局が多いから絶対に通信品質が良く、少ないから絶対に悪いと断定できるわけではありません。
実際、通信速度の全国平均をチェックできる「みんなのネット回線速度」では、数ある格安SIMの中で、UQモバイルが1位を記録しました。[※1]
詳細な記録は以下のとおりです。
- 平均Ping値:45.14ms
- 平均ダウンロード速度:92.66Mbps
- 平均アップロード速度:14.74Mbps
上記の結果からも、UQモバイルが地方部を含めて全国的につながりやすいことが証明されています。
エリアカバー率は現在も順次拡大中であるため、今後さらに品質の向上が期待されます。
- 1:2024年11月5日執筆時点
- 2:2024年11月から過去3ヵ月の平均記録
今後のエリア拡大予定エリア
UQモバイルのエリアカバー率は、順次拡大中です。
ここで、2024年11月5日執筆時点のエリアカバー率と2025年春時点でのエリア拡大予定図を比較してみましょう。


東京を中心に調査したところ、4G/LTEや5Gを含めて広範囲にエリアが拡大予定であることがわかりました。
他の地域でも東京周辺と同じようにエリア拡大が予定されています。
自分の居住地のエリアカバー率が気になる方は、UQモバイル公式サイトの「対応サービスエリア」ページからチェックしてみてください。
UQモバイルの5Gエリア対応状況を詳しく解説
UQモバイルは5G回線にも対応しています。
5G回線は4G/LTEに比べて対応エリアのカバー率はまだ全国規模ではありませんが、順次拡大中です。
ここからは、その5G回線に焦点を当てて解説します。
現在の5G利用可能エリアと対応端末
5G回線が利用できるエリアは通信事業者によって異なります。
では、UQモバイルの5G対応エリアを確認してみましょう。

- 出典:UQモバイル|対応サービスエリア
- 赤(5G sub6)・オレンジ(5G NR化)・黄色(4G LTE)
画像の赤い部分が最も5G回線の高速通信を利用しやすい地域となります。
東京・大阪・名古屋以外ではまだ完全に普及しているわけではありませんが、どうしても5G回線が必要というわけではない場合は、4G/LTEでも十分な通信品質です。
「5G回線に対応していない=つながりが悪い」というわけではないので、過度に心配する必要はありません。
もし対応エリア内であれば、利用する端末が5G回線に対応しているかどうか確認しましょう。
スマホの世代が古い場合や機種によっては5G回線に対応していないことがあるため、この点は注意してくださいね。
UQモバイル公式サイトから5G回線の対応有無が確認できますので、端末購入も検討している方は要チェックです。
4G・5G回線の切り替えが必要
4Gや5Gの通信回線を利用するには、スマホの設定で切り替えができるようにしておく必要があります。
自動と手動の設定が可能なので、利用する場合は確認しておきましょう。
各デバイスごとの切り替え方法は以下のとおりです。
- 機種によって設定方法が異なる場合があります。
- ホームから設定画面へ
- 「モバイル通信」をタップ
- 「通信のオプション」または使用しているSIMを選択
- 「音声通話とデータ」を選択
- 5Gオート・5Gオン・4Gの中から選択
5Gオートを設定すると、電波強度が十分な5Gエリアの場合のみ自動的に接続されます。
4Gで支障がでない場合は、電波強度の高い方の回線を掴めるように5Gオートにしておくと良いでしょう。
次にAndroidの通信回線の設定方法を紹介します。
- ホームから設定画面へ
- 「ネットワークとインターネット」をタップ
- ネットワーク名の設定アイコンをタップ
- 「優先ネットワークの種類」を選択
- 5G(推奨)選択
以上でAndroidの回線設定は完了です。
5G設定にしているとバッテリーの消耗が早くなるので、利用しない時は設定を4Gにしておくと良いでしょう。
必要に応じて設定を変更してくださいね。
UQモバイルのエリアに関する口コミを調査
SNSのXに投稿されたUQモバイルのエリアに関する口コミを調査しましたので、紹介します。
正直ポンタポイントよりdポイントの方が使いやすかったけど
— のりっく (@Norick_fsc) November 2, 2024
UQモバイルに変えて何が良かったって
圧倒的に電波が良い
特に人が多くてビルが建ってるとこだと断然UQが良い
昼時とかの電波ahamoより良いし、容量繰り越せるからUQモバイルでいいかもしれん
— みやび (@38b_mt25) March 1, 2024
これで月額2500円くらい? pic.twitter.com/KFlDqF0Y53
UQモバイルは比較的電波が良いとの意見が多くありました。
中には海外からの口コミも。
台湾ではUQモバイルのローミング契約で通信してるけど、かなり電波が良い。
— モッチリ・シットリ@SV650´17 (@keybows_) November 1, 2024
海外ローミングで使用しているようですが、快適に使えている様子です。
しかし中にはネガティブな意見もありました。
UQモバイルにキャリア変えたけど仕事場と畑の電波がほぼほぼ入らないエリアっぽくてストレス度がヤバい。サービスエリアと住宅地すぐそこなのになんでこんなことになってんの
— ギンさん (@ginsan_game) September 4, 2024
UQモバイルのSIM+Xiaomi13Tで春以降頻発するオフライン現象。都内の混んでるエリアや、旅行中などで一度電波が取れないと、そのまま電波潤沢なエリアに入っても端末再起動以外では再接続できない問題。
— guillaume (@chat_miew) September 26, 2024
今回の蓼科旅行時に、旧端末(11TPro)にSIMを差し替えて出かけたところ、発生しなかった。
場所によってはエリア内でもつながりにくい状況があることがわかります。
なぜau回線を利用しているにもかかわらず、つながりが悪くなるのか、その原因を次の章で解説しますね。
UQモバイルのエリア内でつながらない原因
ここで、UQモバイルの対応エリア内にいるにもかかわらず、電波がつながりにくい原因を紹介します。
主な原因は以下のとおりです。
- 電波が届きにくい場所にいる
- 混雑した時間帯に利用している
- 5Gエリアの電波強度が弱い
- UQモバイル側の通信障害
各項目を詳しく解説していきますね。
電波が届きにくい場所にいる
対応エリア内にいる場合でも、利用環境によっては端末が電波を掴みにくくなることがあります。
具体的には以下のような場所です。
- 地下鉄・地下街
- 高層ビル
- 窓の少ない部屋
- 山・海などの自然環境
- 車や電車などの乗り物
電波は壁などの遮蔽物によりうまく到達されずに、電波強度が著しく低下します。
5Gの普及拡大やプラチナバンドによって改善されつつありますが、通常の環境に比べるとやはり電波強度はやや劣ります。
山間部や海外地域での通信障害は基地局が少ないことが主な原因です。
特に山間部の場合は標高差や森林による電波の遮断が影響し、圏外になるケースも少なくありません。
車や電車での通信については、高速移動に伴う基地局の切り替えが通信品質に影響を与えています。
混雑した時間帯に利用している
UQモバイルの回線(au回線)の同時使用率が上がると、回線が混雑緩和のために一時的に通信速度を低下させることがあります。
例えば以下のような時間帯は回線混雑が起きやすいとされています。
- 通勤ラッシュの時間帯(8〜10時)
- ランチタイム(12〜13時)
- 帰宅ラッシュの時間帯(17〜19時)
- 夕食後のリラックスタイム(21〜23時)
つまり、多くの人が利用する時間帯に影響を受けやすいということです。
そのため、人口密度の高い商業施設やライブ会場、イベント会場などでは回線がストップしてしまうこともあります。
一時的なものなので、少しの間待つことで改善される場合が多いです。
5Gエリアの電波強度が弱い
5G回線は現在、世界に提供されている通信回線で最も通信速度が速く、安定しています。
とはいえ、電波強度が弱いエリアで5Gにつないでいても、5G本来のメリットを活かせません。
例えば、4Gと5Gの両回線に接続できる場合でも、エリアによっては4G回線の電波強度が高いこともあります。
その状況では無理に5G回線を利用しても満足のいく通信品質にはなりませんので、5G回線の対応エリアを確認し、状況に応じて4G回線に切り替えることをおすすめします。
UQモバイル側の通信障害
最後に考えられるのは、通信事業者側のトラブルによる通信回線の停止です。
UQモバイルが利用しているau回線でも、大雨や台風などの災害に伴う通信障害が発生します。
また、原因不明の通信障害が起きることも稀にあります。
その場合はUQモバイルなども影響を受けることになるため、au側の復旧作業の完了を待つ必要があります。
なお、UQモバイル公式サイトのトップページには、通信障害に関する情報が記載されているので、原因を知りたい場合や、復旧作業の進捗が気になる場合はチェックしてみましょう。
UQモバイルのエリアに関するよくある質問
最後にUQモバイルのエリアに関するよくある質問をまとめました。
- 海外でも利用できる?
- つながりにくいエリアは改善する?
- 圏外になったときの対処法は?
UQモバイルを検討中の方はぜひ参考にしてください。
まとめ
今回は、UQモバイルのエリアに焦点を当てて解説しました。
UQモバイルは、携帯キャリアのau回線を直接利用してサービスを提供しています。
そのため、通信品質が高く、全国エリアで快適に利用可能です。
回線がつながりにくいエリアもあるため、契約前にUQモバイル公式サイトにて対応エリアの確認をしておくことをおすすめします。
ただ、UQモバイルは順次対応エリアを拡大しており、今後は改善されていく見通しです。
この機会に格安SIMの中でもトップクラスの通信品質を誇るUQモバイルを検討してみてくださいね。
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