こんにちは。G線上の山本です。
令和一発目! 新刊の内容紹介をしていきたいと思います!
5月16日発売
溝上知親
『難しい手は一切無用! 戦わないで勝つ囲碁』
本書のテーマは
「戦わないで勝つ」です。
みなさん、「戦い」にどのようなイメージを持っているでしょうか?
けっこう意見が分かれるところで、「囲碁の醍醐味!」「腕の見せ所!」という力自慢の方もいるでしょう。
ただ、「難しい」「訳がわからない」といった方や「そもそも何で戦わなくてはいけないの・・・?」といった、私のような平和主義者の方も多いのではないでしょうか?
そんな方に、溝上先生から贈られる一冊です。
下記二点の秘訣を、様々な局面を使って伝授してくれます。
○戦いになってしまったときいかに早く終わらせるか
○戦いにならないようにするには何を気をつければよいか
ちなみに私は、
「戦い好きだけど、うわ手には全く通用しない」という方にも是非読んで欲しいと思っています。上級者がやっている、汚い手口が全て書かれています(言い過ぎ)。
さて、それでは早速見ていきましょう!
黒1とハサまれた局面。どのような構想を立てますか?
一間トビに悪手なしマンはこの場合、失敗です。
「あれれれれれ??????」と言っている間に戦いに引きずり込まれています。
しかも、黒の強い場所。黒6、8がいい感じで、黒に主導権を持っていかれています。
これに限らず、戦うつもりはなかったのに、「いつの間にか不利な戦いになっている><」という経験はありませんか? どうすれば
BADENDを避けられるのでしょうか?
ここで、本書のキーワードの一つ。
「石を捨てることを考える」です。
上辺の1子を捨てることを念頭に、白1とコスミツケてみましょう。
黒が2と広げて、足元を疎かにしてきたらチャンスです。白3、5とワタってしまいましょう。
黒は1とサガって頑張ってくるでしょう。そうしたら、白2と上からも利かしていきます。黒3、5と上辺を取ってくれば、白4、6で左辺が立派な模様になって不満なし!
※実は、白2はもっと良い手があります。是非考えてみてください!!
いかがでしょうか? 考え方一つで、こんな簡単に互角以上に持ち込むことができるのです。石を捨てることを知っていれば、「いつの間にか~」という事態は激減するはずです。
次にこの局面。白1となったところです。▲をどうするべきでしょうか。
ズバリ・・・・・
と、ここで、GW明け勤務の体に悲鳴が上がってしまいました。
解答は是非、本書で確かめてみてくださいね(^^)
本ブログでは、キーワード「石を捨てる」の紹介でした。
他にも戦わないで勝つためのキーワードがありますので、その辺も是非、書籍で確認してみてください!
最後に、溝上先生のまえがきから一部抜粋して締めたいと思います。
難しい局面になった時、あるいは数手進むと険しくなりそうな時、自在に「戦いを避ける、終わらせる、戦わない」ことができたら碁がもっと楽しくなるのでは? と思いました。本書は楽に戦いを乗り切ってもらう、といのがテーマです。
(中略)
本書は難しく感じる点もあるかと思いますが、至って能天気な雰囲気です。気楽に読んでもらえれば幸いです。
戦いを避けるテクニックを磨いているうちに、いつの間にか戦い上手になっていた(戦い好きではないけれど・・・)。そのような感想を頂けることを楽しみにしております。
それでは、よろしくお願いいたします!
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