第4図以下の指し手
▲4六桂 △4五銀 ▲3七桂 △4四香
▲4五桂 △同 香 ▲5四銀 △8六桂
▲4五銀 △5六歩 ▲4四歩 △同 歩
▲3四銀 △1三角 ▲4七金 △5七歩成
▲同 金 △3七歩 ▲同 銀 △3三歩
▲4三歩 (第5図)
予感的中
▲4六桂。予感は的中した。
打たれてから気付く、とてもくやしいが好手だった。
私は残りの持ち時間を使い果たし、次の手を必死に考えた。
△4五銀に▲3七桂。甲斐さんは落ち着いて次々と良い手を放つ。
秒に追われながら慎重に考え、抵抗する。
時間に追われることはイコール精神面で追い詰められることでもある。
だからといって、自ら薄暗く狭い路地に迷い込むことはない。
光の当たった大通りですばやく周りを見回した方が案外早く目的地に辿り着く道を見つけられるものだ。
いつもなら迷子になってしまうこのシチュエーションだが、今日は1分将棋になっても崩れなかった。
最後まで勝利へ続く道を探し続け、指し続けた。
第5図以下の指し手
△4三同金▲4一銀 △4二玉 ▲4三銀成
△同 玉 ▲8六角 △4六角 ▲同 金
△2九飛 ▲同 玉 △4九龍 ▲3九香
△3八金 ▲1八玉 △2九銀 ▲1七玉
△2五桂 ▲2六玉 △3四桂 ▲2五玉
△4六龍 ▲3二角 △5三玉 ▲6四角
△同 金 ▲7三飛 (投了図)
まで、125手で甲斐の勝ち