囲碁AIは人間が積み上げてきたものを追い越したと言われますが、学習に使用した棋譜はそれこそ膨大で、効率の面でいえば人間は負けていません。
それは、人間が工夫しながら学習ができる、という利点があるからでそれを生かさない手はありません。というわけで、前回出題した問題も理屈で解説していきます。
上辺の模様をどうやって消すかが焦点。黒1まで正々堂々踏み込むのが正解です。白は2、4と受けるくらい。黒5やaとトンで好調です。
正解図【A10点、B8点、C6点、D6点】
上辺の模様をどうやって消すかが焦点。黒1まで正々堂々踏み込むのが正解です。白は2、4と受けるくらい。黒5やaとトンで好調です。
1図
黒のカタツキに対して、1図の白2とこちらを押すのは、黒3、5と素直にノビておいて十分。黒7にマガれば、とても厚い形です。どちらを白が選んだとしても、黒は弱い石を作ることなく上辺の模様を制限することに成功しています。
2図
2図の白2の逆襲が怖い、という声もあるかもしれませんが、黒3~7で十分戦えます。
3図
むしろ、3図の黒1と控えた方が、白に調子を与えます。黒は遠慮したはずだったのに、白8とボウシされてみると一安心できるまで時間がかかりそうな形です。
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