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第1回 新刊案内!『棋譜並べ上達法【江戸時代前編】』 棋譜並べの効果

『一手ずつ解説 碁の感覚がわかる 棋譜並べ上達法【江戸時代前編】』が7月24日に発売されます。
本書は、大好評をいただいた『一手ずつ解説 碁の感覚がわかる 棋譜並べ上達法』の続編です。
テーマは古碁で、本因坊道策をはじめとする、江戸時代前期の棋譜が題材です。
古碁は現代の碁と比べて、石の形や流れが重視されており、アマチュアが棋譜並べで学ぶにはぴったりの教材です。
本シリーズのコンセプトともマッチしており、並べるごとに上達を実感できる一冊となっております。
碁空では、5回にわたり本書の内容の一部をご紹介します。


まえがき

前作の「一手ずつ解説!碁の感覚がわかる棋譜並べ上達法」に大変なご好評を頂戴し、この度、続編を書くことができました。前作では、特に「古碁が面白い」「逆に新鮮に感じる」というお声があったので、今回は江戸時代の碁に限定して執筆しました。
 皆さま、江戸時代の碁にどういった印象をお持ちですか?
「そんな昔の棋譜が残っているの?」「当時は対局時計もなく、どうやって時間管理をしていたの?」そん な素朴な疑問がある方がいらっしゃるかもしれません。「型が古い」「現代と感覚が違う」と考える方もいら っしゃるかもしれません。
もちろん、江戸時代に打たれた碁のすべての記録が残っているわけではありません。しかし、将軍に献上 する「御城碁」等、今でも棋譜が現存しているものがあります。当時は、時間無制限の碁でした。時の名人 が時間をかけ、知恵をしぼって打った手が残っています。また、オールドファッションに感じられても、実 際には見慣れていないだけであって、現在でも役に立つ手筋がたくさんあります。
読者の皆さまも、本書の棋譜を並べ終わった頃には、きっと古碁ファンになっていることでしょう。
末筆ではありますが、出版にあたりご尽力いただいた皆さま、この本を手にとってくださったすべての皆 さまに厚く御礼申し上げます。


令和元年7月
七段 大橋成哉

棋譜並べの効果

棋譜並べをすることは、棋力向上に大いに役立ちます。どのように棋力につながるのかというと、以下のようなメリットが挙げられます。

・落ち着いて局面を見ることができるため、さまざまな手に気付ける
・一手一手を理論的に考えるようになり、早打ちの癖が抜ける
・碁を俯瞰的に見る癖がつくことで、大局観が身につく
・盤面を客観的に見られるようになり、形勢判断能力がつく
・布石や定石に詳しくなり、序盤で圧倒されることがなくなる
・プロのちゃんとした手を見るので、筋が良くなる
・打つ手の意味を深く考えるようになり、ヨミの力がつく

 

一手ずつ解説! 碁の感覚がわかる棋譜並べ上達法 【江戸時代前編】』では、本作は、江戸時代前期に打たれた古碁が題材。読者が唸るような、本因坊道策をはじめとする、歴戦の猛者の碁を収録しています。


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