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精神科医・樺沢紫苑 厳選 脳と身体に効くとっておきの本

スマホを使うと頭が悪くなる!?

ある調査によると、未成年者のスマホ利用は1日3時間を超えているそうです。スマホ、ネット、SNSを使いすぎると頭が悪くなる。という話は、昔からよく聞ききますが、本当なのでしょうか? 

電車に乗ると多くの人がスマホを見ています。夜の電車だと10人中10人がスマホを見ていることもあります。さらに、最近は「歩きスマホ」の人も非常に増えています。

ある調査によると、未成年者のスマホ利用は1日3時間を超えているそうです。 スマホ、ネット、SNSを使いすぎると頭が悪くなる。という話は、昔からよく聞ききますが、本当なのでしょうか?

私も精神科医として、「スマホは脳に悪いのか?」という点について、以前より科学的な根拠を探していたのですが、最近読んだ2冊の本に、衝撃的なデータと事例が紹介されていました。

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『やってはいけない脳の習慣』
川島隆太 監修 / 横田晋務 著
青春出版社

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『その「もの忘れ」はスマホ認知症だった』
奥村歩 著
青春出版社

子供のスマホ使用と成績の関係について詳しく述べられているのが、『2時間の学習効果が消える! やってはいけない脳の習慣』(川島隆太 監修 / 横田晋務 著 / 青春出版社 刊)です。

脳トレーニングの第一人者、東北大学加齢学研究所の川島隆太教授の監修で行われた「学習意欲の科学的研究に関するプロジェクト」の結果が詳しく紹介されています。この研究は、小中高生7万人を対象に行われたもので、ここまで大規模なスマホ、ネット利用に関する研究は、世界的にみても珍しいと思います。

具体的な内容としては、

スマホの使用時間が1時間増えるごとに、数学、算数の成績が約5点減る。

勉強時間を「30分未満」「30分~2時間」「2時間以上」の3グループにわけて分析した結果、勉強時間が同じグループにおいても、スマホの使用時間が増えるほど成績は低下する。

LINEを使用するとより成績の低下はより深刻になる。

勉強を2時間以上しているグループでも、LINEを4時間以上すると成績が著しく低下する。

勉強時間2時間、LINE4時間以上の生徒の点数は約49点に対して、勉強時間30分未満でLINEをしない生徒の平均は59点。勉強しない生徒の方が、成績が高かった。

特に最後の研究結果が衝撃的です。LINEをしない生徒は、勉強時間が短いにもかかわらず10点も高い成績を出したのです。

つまり、スマホやLINEなどのSNSを長時間使用するといくら勉強していても成績が下がってしまう。スマホやLINEの長時間の使用が、せっかくの勉強した効果を無効化することが示されたのです。

テレビ視聴やテレビゲームを長時間行うと、その後の30分~1時間、前頭葉の機能低下が続くといいますが、同様の状態がスマホやLINEの長時間使用でも起きうるのです。

この本では、脳に悪い習慣として、長時間のスマホ、LINE、テレビ、ゲームが挙げられています。また脳に良い習慣としては、睡眠、読書、朝食、家族コミュニケーションなどが挙げられています。

 

大人の脳に対するスマホの悪影響については、『その「もの忘れ」はスマホ認知症だった』(奥村歩 著、青春出版社 刊)に詳しく書かれています。

脳神経外科医の奥村医師は、10万人以上の脳を診断した経験をもとに、「スマホ認知症」の危険性について指摘しています。

具体的には、

40~50代で「物忘れ」を主症状とするスマホの使い過ぎが原因の「スマホ認知症」が急増している。

「スマホ認知症」を放っておくとうつ病になる。

「スマホ認知症」は、20年後、30年後になってから、アルツハイマー病などの認知症を発症する可能性が高い。

「スマホ認知症」では、記憶力だけではなく、思考力、判断力、集中力、感情コントロールなどの多くの脳の働きが低下する。

などです。

具体的な対処法としては、「ボーッとする時間を持つ」「何でもスマホに頼らない」「人間関係やコミュニケーションを重視する」「自然に親しむ」など、たくさんの方法が紹介されています。

スマホの長時間使用が、脳に対して悪影響を及ぼす。前頭葉の機能を低下させ、子供の成績を下げるし、大人の記憶力も低下させる。二冊の本は、そんなスマホの危険性について指摘しています。

 

スマホの利用は1時間以内にとどめる。スマホを通した人間関係ではなく、リアルな直接の人とのコミュニケーションを重視しないと、これから様々な、そしてもっと深刻な弊害が出て来るかもしれません。


執筆者の近著

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ムダにならない勉強法
樺沢紫苑 著/サンマーク出版 刊

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著者プロフィール

樺沢紫苑(ブックコンシェルジュ)
精神科医、作家
1965年、札幌生まれ。札幌医科大学医学部卒。
Facebookやメールマガジン、Twitter、YouTubeなどインターネット媒体を駆使し、累計40万人以上に、精神医学や心理学、脳科学の知識、情報をわかりやすく発信している。月20冊以上の読書を大学生の頃から30年以上継続している読書家。そのユニークな読書術を紹介した『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)は、年間ビジネス書ランキング第10位(オリコン)、15万部のベストセラーとなっている。著書は新刊『絶対にミスをしない人の脳の習慣』(SBクリエイティブ)、『神・時間術』(大和書房)をはじめ、『脳を最適化すれば能力が2倍になる』(文響社)、『ムダにならない勉強法』(サンマーク出版)など25冊以上。


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