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市場主義3.0

東洋経済新報社

財政、デフレ、雇用、エネルギー制約……あらゆる構造問題の解決に有効な国家ビジョンを、気鋭のエコノミストが示す。

「市場主義1.0」とは、レーガン・サッチャー政権下の米英両国で採用された新自由主義にもとづく経済社会モデルを、「市場主義2.0」とは、戦後の北欧においてケインズ型福祉国家モデルのオルタナティブとして開発されたモデルを原型とする経済社会モデルを指す。
「市場主義3.0」とは、これらが現実を通じて鍛えられ、互いに影響し合うことによって見えてきた、経済社会モデルの現時点での到達点である。
『資本主義が始まって以来、欧米諸国における経済社会モデル構築の軌跡は、「市場」と「国家(政府)」の間の、その主導権を巡る確執の歴史とみることができる。
そうした文脈からすれば、経済システム面での「市場」の優位と、社会システム面での「市場」と「国家」の融合からなる「市場主義3.0」は、現状で見通しうる、先進国における経済社会モデルの到達点と位置づけられるというのが本書の主張である』――「まえがき」より

発売日:2012-05-24

目次

序 章 閉塞感の背景にあるもの
第1章 わが国の直面する構造問題とブレークスルーのビジョン
第2章 「市場主義2.0」の原型――知られざる北欧モデルの実像
第3章 省エネ・ソフト型産業構造への転換
第4章 ビジネス・モデルとワーク・スタイルの転換
第5章 地域再生モデルの転換
第6章 成長・財政と両立する社会保障の抜本改革
終 章 「市場主義3.0」に基づく新しい成長社会へのロードマップ

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