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魅力的なキャラクターが駆け巡る、人間と妖怪の物語|編集Nの『百鬼の花嫁』感想

織都 (著)『百鬼の花嫁』は2024年9月刊行のファンタジー作品

織都先生の『百鬼の花嫁』を読みました。
それぞれの信念を持ちながらキャラクターたちが駆け巡る物語でした。
生活と戦いの中でゆっくりと言葉を重ねていく様子が素敵です。

人間と妖怪が東と西に分かれ、争っていました。
妖怪を統べ悪名高い存在として殺された鬼、その娘である花燐と人間の軍の幹部である黎人の二人は妖怪と人間が手を取り合うため、政略結婚をします。
恋愛感情を知らない花燐は新しい生活、出会いの中で、少しずつ世の中のことを知り、黎人への思いを確かなものにしていきます。
しかし二人は大きな陰謀と争いに巻き込まれていくのです。

純粋で自分の置かれた境遇や芽生える思いに戸惑い、翻弄される花燐。
何よりも平和を望み、だからこそ冷徹にも見えてしまう黎人。
そんな二人と様々な登場人物、妖怪たちが生き生きとしていて、素敵でした。
きっとみなさんの推しキャラが見つかる1冊です。


編集N