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勝てる模様の使い方 ~模様作戦を使ってみませんか?~

みなさま、こんにちは。囲碁編集部の山本です。

10月26日に発売となりました、新刊の内容紹介です。

『勝てる模様の使い方 ~アマの間違えやすい4つのポイント~』



金八段には、前著『効率良く地を囲う4つの基本』という書籍を書いていただきました。


「地」という意外に本にはしにくいテーマだったのですが、丁寧な解説で非常に好評だったため、今回は「模様」をテーマに書いていただきました。

さて、アマチュアにとって「模様」は馴染みの深いテーマではないでしょうか?
置碁では嫌でも模様が出現しますし、武宮宇宙流にあこがれて三連星を多用する時期は誰もが通る道でしょう。(たぶん)
大きい地を囲えたり、入ってきた相手の大石を殺すなど、その勝ち方はダイナミックで爽快感がたっぷりです。

しかし、実戦では毎回そんなにうまくいかないのも事実。特に、こんな2つの悩みがあるのではないでしょうか?
「模様を囲えたのに負けてしまった」「模様の真ん中で生きられてしまった」

金八段は、上記2つの悩みの解決に加え、「ここを意識すれば驚くほど勝てるようになる」というポイントを4つ提示してくれています。
そのポイントの一つ、「攻めながら模様を囲う」から問題を1問出題します。


右辺に白が入ってきた場面。白1は隙のある形なのですが、黒はどう攻めますか?A~Cから選んでください。
割と実戦で出てきそうな局面ですね。本書の特長の一つに、全ての問題を実戦形から出題している点が挙げられます。




まず、Bが不正解なのは薄々分かったのではないでしょうか。右辺の白が安定し、下辺の大場にどんどん回られてしまいます。



Aは勢いが良く黒に襲い掛かっているように見えますが・・・


白1あたりに構えられると攻めが続きません。一転、黒2と打っても白3にトバれます。aの三々も残っており、うまく模様を囲えません。
とにもかくにも、右辺の白が余裕のある形であることが、黒としては失敗なのです。


というわけで、Cが形の急所で正解なのですが・・・続きは本書でご覧ください。
序盤の白の6手目に、悪手とも言えない隙を見せただけで、驚くほど黒が有利になります。こんな点も模様作戦の魅力の一つでしょう。

模様作戦が好きな方はもちろん、これまであまり打ったことがないという方にもぜひオススメしたい書籍です!
本書を読んで、じゃんじゃん白星を稼ぎましょう。それでは!