こんにちは。囲碁人編集部です。
1/23(土)に新刊「わかる!　勝てる!!　囲碁　本手とウソ手の見分け方」が発売されます。

本書は、人気シリーズの2年ぶりの新刊となります。本シリーズの特徴は、どの棋力の方でも勉強になるテーマを取り上げていること(「攻め」や「守り」、「死活」や「打ち込み」など)と羽根九段の明快な解説です。
前作まで副題に「初心者の迷い完全解消」という言葉が入っていたのですが、あまりにも多くの有段者からも好評をいただいたので、思い切って取ってしまいました(笑)

本書のテーマは「本手」と「ウソ手」です。
少し考えて欲しいのですが、「本手」とはどういった手なのでしょうか？

本手は「手厚く守る手」というイメージを持つ方が多いと思います。しかし、羽根九段いわく、「それだけでは100点満点とはいえません。手厚く守り、次の攻めを狙う手です」とのことです。

さっそく、次の図を見てください。白番です。

左下が進行中で、白はaの断点が気になります。
白はAとBのどちらに打つのがよいでしょう？

白1のカケツギが本手で、正解です。足が遅く見えますが、
手厚く一手かけておくのがよいのです。

続いて、黒1から3と備えるくらいですが、白は左下が厚い形
なので白4と大場に回ることができます。左辺の黒は打ち込み
など弱点が残っており、白に楽しみの多い局面です。

白1はウソ手です。一見、働いて断点を守ることができる
ように見えますが・・・、

黒1から5まで自然に進行すると、白はaの断点を守れて
いないことに気づきます。白は守るくらいなので、右辺の
大場は黒に回られてしまいます。

以上のように、本手とウソ手を間違えるだけで、こんな序盤
から形勢に差が出てしまうのです。是非本書を手に取り、
「本手」の威力を体感してみてください。