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「荒らしのテクニック」~その見事なサバキ手順~

来週8月18日発売になる「荒らしのテクニック」。
前回紹介記事では、相手の地をガラガラにする例を紹介しました。
しかし、相手の勢力圏でいつでも欲張れるとは限りません。多少石を捨ててでも、形を整えることを優先する、つまり「サバキ」を要求される場面も出てきます。

 

本書の第3章「小目の構えの荒らし方」からそんな例をご紹介します。

右上に白1と打ち込み、黒2と打たれた場面です。
黒の勢力圏ですので、白はサバきにいきたいところ。
さて、どう手をつけたらよいでしょうか?ポイントは右上隅の大ゲイマジマリです。

大ゲイマジマリの急所である、白1・三々のツケを選ばれた方は多いのではないしょうか? 白7まで隅にフリカワる手順は有名です

ところが黒5までの形になると、黒によい模様を形成され、一方、白は隅にわずかな地を得たのみ。つまり、最初の白の三々ツケは失敗ということになります。

そこで本書で紹介しているテクニックはというと…

白1の肩ツキから、白3のツケ! 何ともかっこいい手です。
この後の変化は本書でいくつか紹介していますが、黒が最強に抵抗した場合の図を見てみます。

黒1、白2と進んで、黒3ツギがその最強の抵抗です。黒は白に何とかサバかせないよう苦心しています。
しかし、白4と出て6と切るのがまたウマイ手なのです。

白1子を黒が取りにきても、6まで白のサバキ形というわけです。
白が隅にフリカワった図と比べると、全く景色が違いますね。

 

最後にもう1問。
右辺の黒模様をどう荒らすか?という問題です。
右上の形の場合、白から代表的な打ち込みの手筋がありますが、今回もそれでよいのでしょうか?
正解は書籍でご確認ください。