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200年の歴史に変化あり ハサミ定石はハウ一手!

『シンプルで勝ちやすい! 誰でも使える囲碁AI流作戦』が6月21日に発売されます。
本書は、囲碁AIを使った最新研究を、やさしく解説したものです。AIの示す着手や評価値を、人間(特にアマチュア)が使いやすいように、安斎七段が工夫して解説をしています。
AI発というと、「ダイレクト三々」や「カタツキ」がよくピックアップされますが、もはやそれだけには留まりません。
「カカリからの三々定石」や「ツケ引き定石」など当たり前と考えられていた定石に変化が起きたり、全く新しい打ち方が続々と開発されています。
碁空では、5回にわたり本書の内容の一部をご紹介します。


一間バサミ1


黒1の一間バサミは、以前からよく打たれていた手です。AIも有力と判断するため、さらに見る機会が増えました。
黒9ではAが従来の定石でしたが、AIの影響でプロの対局では図の進行が一般的になっています。
ハイの方が安定するうえ、変化も少ないので取り入れやすい打ち方です。


1図【白の狙い】

従来の定石の場合、白1が急所になります。
黒は手抜きが普通ですが、白3からのヨリツキがそれなりに厳しい手段です。


2図【黒つらい】

黒1と受ければ固いですが、いかにも利かされでつらい格好です。
黒1ではaなどとはたらいて打ちたいですが、白bのアジが残ります。


3図【トビで受ける】

黒▲で受けた場合は白1が急所になりますが、黒2と受けて不満ありません。2図より黒の効率が良くなっています。白1でaにも黒2です。


4図【白満足】

黒が他所に打つと白3が後続手段です。
黒模様を制限して白満足な分かれです。
黒8や10でaと切る手は白bと捨てて十分です。


5図【捨て石で黒良し】

の弱点は白5の断点ですが、そこを衝く具体的な手段は難しい。
図は手順をつくして3子を取りましたが、ポン抜きが大きく黒有利。


6図【黒有利】

白1とツグ方が勝りますが、黒2から中央を厚くして黒有利です。
白は生きている石から地を増やした格好で、効率が悪いです。



シンプルで勝ちやすい!誰でも使える囲碁AI流作戦』では、AIによって生まれた新しい戦法を分かりやすく紹介しています。


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