少々古いデータですが、文化庁が平成25年に全国16歳以上の男女を対象に行った調査によると、月に1冊も本を読まない人は47.5%存在するそうです[参考:『平成 25 年度「国語に関する世論調査」の結果の概要』(文化庁)]。日々忙しく働くビジネスパーソンは、なかなか書籍を読む時間が無い、読みたいけど疲れて気力が湧かないといった理由で本を手に取れないのではないでしょうか?
そんな方でも読みやすいのが、書籍のマンガ化。しかしマンガ化された書籍の中には、文章量が多く結局マンガだけでは内容が良く分からないものも少なくありませんが、今回ご紹介する『マンガ経営戦略全史 確立編』『マンガ経営戦略全史 革新篇』(ともに PHP研究所 刊)は、マンガの割合が多く大変読みやすく、マンガだけ読んでも分かり易い構成になっていて、忙しいビジネスパーソンに大変おススメです(もちろん解説までしっかり読んで頂くことが前提ですが)。
『マンガ経営戦略全史 確立篇』
三谷宏治 著/星井博文 シナリオ/飛高翔 画
PHP研究所 刊
『マンガ経営戦略全史 革新篇』
三谷宏治 著/星井博文 シナリオ/飛高翔 画
PHP研究所 刊
肝心の中身ですが…
企業は様々な経営戦略を立てて、事業を行う中で栄枯盛衰を繰り返しますが、多くの方はこれまで、その戦略がなぜ? どのように?立てられたのか、そしてどの様に発展してきたのか?を学ぶ機会はあまりなかったのではないでしょうか。
よく耳にするブルーオーシャン戦略や分析手法のSWOT、数年前話題になったワークシフトや、最新のアダプディブ戦略まで、それぞれがどの様に生まれたのか。20世紀初頭から現代に至るまでの、多くの知の巨人たちが企業/組織の発展のため経営戦略を巡って試行錯誤する知的冒険の歴史(旅)を楽しく学んで頂き、ご自身が属する組織の“今後のあり方”や働き方を考え直すきっかけにして頂ければと思います。
そして、何よりも読んだら試行錯誤して頂きたい!
後編にあたる革新編には、「デザイン思考」や「リーン・スタートアップ」など“試行錯誤”の重要性が多く語られます。より良い組織、より良いビジネスパーソンへ成長するために何か一つでも行動につなげてください。
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