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働き方改革のスペシャリストおススメ! 仕事力アップ&人生が輝くこの1冊

ピクサーに学ぶ、クリエイティブな職場作り

今回ご紹介するのは、『ピクサー流 創造するちから 小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法』です。

私たちは、ワーク・ライフバランスを通じて、より生産性を高め、クリエイティブな職場作りを支援しています。クリエイティブな発想と聞くと、ワーク・ライフバランスとは無関係と思われがちですが、実は共通点が多いというのが本書を勧める理由です。 

『ピクサー流 創造するちから 小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法』は、トイストーリーシリーズに代表されるピクサー・アニメーション・スタジオで大切にされているエッセンスが詰まっています。その中で、今回は次の2点ご紹介します。


『ピクサー流 創造するちから 小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法』
(エド・キャットムル , エイミー・ワラス 著/石原薫 訳/ダイヤモンド社 刊)

ひとつは、品質という最重要目標を高いレベルで維持するために、人が最大の成果を出せる環境を整える必要があるということ。いい仕事をしようとつい短期的な視野になってしまい、時に度を過ぎて体を壊してしまうこともあります。命を燃やして仕事をするスタッフを止め、守ること。そして職場で常に起こっている変化を感じ取り、若い独身の社員が家族持ちの社員より長い時間働いているという現状を考慮して評価を行うこと。長い目でスタッフの生産性や幸福を考えることこそマネージャーの仕事だと書かれています。

2つ目は、率直に意見交換をする場が必要であり、ピクサーのストーリーは率直な意見交換によって作られるということです。ピクサーの創造的プロセスにとって、率直さほど重要なものはない、と書かれています。時にこの率直さは、自分の作ってきたもの、ひいては自分自身を傷つけるものととらえられがちですが、あくまでも作品をよくしていくものとして、様々な工夫をして率直に伝え合うという風土を作っています。

これら2つの要素は働き方改革においても非常に重要です。マネージャーの役割を、短期的目標だけでなく中長期的にキャリアを構築するサポートを行うこととしていること、そしてどんな意見でも率直にテーブルに出す場を設けるということが、働き方を変え続けるコツだと考えます。そしてそれらは同時に、世の中にないものを作っていく「創造的な業務」にも必要な要素なのです。
 

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著者プロフィール

株式会社ワーク・ライフバランス 堀江咲智子(ブックコンシェルジュ)
幼少のころよりモノづくりに興味を持ち、大学では機械工学を専攻。
2006年株式会社ノーリツに入社。研究開発職で新規商品開発に携わった後、商品企画室へ異動。デザイナーと協業しながら商品企画を行う。
その際、ライフのインプットが商品へアウトプットできることを身をもって実感。生活者と視点を忘れず、生活が楽しくなるモノづくりを心掛ける。
さらにその後営業職へ異動となり、商品を作るところから売るところまで、一通り経験した。

また2008年より社内の女性活躍推進プロジェクト「ビタミンWスクエア」にも参画。
出産を機に離職する女性の多さを実感し、全国の女性従業員が働きやすい職場にするための施策を実施する。
キャリア支援セミナーやネットワークづくり、ハンドブックの作成などに携わる一方、自身も若手女性のロールモデルとして後輩女性社員からも信頼される。

2012年株式会社ワーク・ライフバランスに参画。前職での経験を活かし、女性活躍推進コンサルティングや、インプットを増やすことで、仕事の質を上げる手法を得意とする。
2013年11月に第1子を出産後、ますますタイムマネジメントのスキルを研鑽しつつ、子育てによるインプットを仕事へのアウトプットにつなげている。
ライフではハンドメイドの趣味を生かし、ハンドメイドサークルを主催。また趣味の英会話も10年続けており、言葉の壁を取り払ってコミュニケーションを楽しんでいる。


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