こんにちは。なんだかんだ、まゆゆの卒業発表に一番動揺している編集部山本です。
学生時代に好きだった記憶を噛み締めながら、今日も新刊案内いきます!
6月23日発売
『新・呉清源道場 「21世紀の碁」の基本思想』
過去に出版した、「新・呉清源道場」シリーズの第3巻と4巻を文庫化し、一冊にまとめたもので
非常にお買い得になっております!
あれ・・・? なぜいきなり3巻と4巻なのかって・・・?
それはすでに、1巻と2巻をまとめたものが発売されているからです。どん!
2016年11月発売
『新・呉清源道場 究極の一手は簡明な一手』
なぜ本書に関する記事がないのか・・・ 過去の愚かな自分を責めるばかりです。
第一弾が好評だったことを受けて、第二弾も出す運びになった次第です。
本シリーズは、プロの実戦譜を題材に呉清源九段が講評していくものです。
呉先生は
はっきりと手の良し悪しを断定し、その
理由も分かりやすく解説してくれるので、読んでいて気持ちいいのが特長です。
さて、ここでは興味深いワンシーンをご紹介したいと思います。

黒4まで進んだ局面。白番であなたならどこに打ちますか?

私なら何も考えずに白1とノビます(実戦もノビました)。だってそうでしょう。黒1にハネられたらたまらないし、肩ツキの定型なんだから白1が悪手のわけがありません。
呉先生「白1は、今、決めるところではありません」
・・・ん!?
呉先生「白1は、今、決めるところではありません」
えぇ~~~~~~~なんと!?
呉先生「白1と両ガカリします。仮に黒2とハネられても、下辺に白3と打てばよいのです」
なるほど。。。言われてみれば確かに。。。
ただ、押しにはノビるものだとつい思い込んでしまいますし、こんな柔軟な発想ができるのは呉先生ならでは、なのではないでしょうか。中央にノビる手を悪手と断定してくれるのも清々しいですし。。。(笑)
なお、肩ツキ一本は囲碁AI「アルファ碁」がよく用いている手法です。
このような具体的な手法はもちろんですが、
盤面全体で判断できる視点こそが一番の共通点なのかもしれません。
さてさて、実戦のその後の展開は・・・、続きは本書でご確認ください。
よろしくお願いいたします!
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