ヨセの逆転力を身につけよう! 『10目得するヨセのテクニック』(山田規三生九段・著) 問題紹介
2013.05.01
2013.05.01
こんにちは 囲碁人編集部です。
山田規三生九段の著書『10目得するヨセのテクニック』に掲載された全213題掲載の中から1問出題したいと思います。
白が一線にハネたところ。白の形には、黒がひと工夫加えられる余地がありそうです。
黒1とホウリコみ、黒3と引くのが定形です。白は後にaの断点を守る必要があります。
黒1のホウリコミに白は逃げることができません。白2~6まで逃げ、黒7のアテにツグとオイオトシの筋にはまります。
単に黒1と当ててしまうと、白に手入れの必要がなくなり、正解図と比べて数目損です。
このように、ヨセでは一手の違いで数目、大きい所では十数目も差がついてしまいます。
何十手もあるヨセで何度も間違えると、数十目の優勢が逆転されてしまうこともありえます。
上手になればなるほど、ヨセの力が強いのは皆さんお分かりではないでしょうか。裏返せば、棋力アップのためにはヨセは必須の項目なのです。
ヨセは知識である程度覚えることができます。
本書では、その知識を習得し蓄積するための基本形~高級形までが全213題掲載されています。
本書のテクニックを身につけ、実戦で差のつく力を養ってください。
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