くらしの本棚

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本多さおりさんインタビュー2「かぞくの家計簿」

2016年に第一子を出産した本多さおりさん。子育て中心の生活になり「試行錯誤の毎日です」と語る本多さんに、現在の暮らしと家計簿の使い方についてお聞きしました。
(前回のインタビューはこちらをご覧ください⇒わたしと家計簿

―――(スタッフ ※以下同)エクセル家計簿の発売から2年、現在はより簡単な「ラクラク版」を使っているそうですが、きっかけを教えてください。

もともとレシートがたまったら家計簿をつけていましたが、日付、店名、金額と細かく確認するのがけっこう大変で。つい後回しにしていました。

それであるとき「あとから日付と店名を見直すことってないよね…」と気づいて、金額だけ入力する形式にしたら劇的にラクになって、現在はラクラク版になりました。

―――ラクラク版のよい点はどこですか?

レシートを見てどんどん入力していけばいいので、とにかく簡単ですね。

以前は日付を確認して、エクセルの表を上下にスクロールしながら入力して……、今思うと面倒でした。

ラクラク版は日付を気にせず、上から順に入力するので所要時間も以前の半分くらい。私のように大まかな収支が分かればいい人にはラクラク版が合っていると思います。

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カレンダーのないシンプルなラクラク版。日付や内容を残しておきたいものはメモ欄に入力もできる。

―――家計簿が続かないという人も多いので、簡単なのは重要ですね。

記録をつけないとお金の流れが把握できないので、苦にならず続けられる方法がいちばんですね。

私も以前はレシートの束を見て「そろそろやらなきゃ…」と憂鬱でしたが、今は作業が簡単なので気分的にも取り掛かりやすいです。

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専用ケースにレシートや領収書、カード明細書などをすべてまとめておく。確定申告に必要なものは、入力後月別にしてジップ袋に保管。

―――以前とくらべて支出の傾向は変わりましたか?

食費が増えましたね。子どもが生まれてからは、夫婦ふたりのときより健康を意識してなるべく体によい食材を買うようになったのもありますし、外食に出かける機会も多くなりました。

―――小さい子どもがいると外食を控える人もいますが逆なんですね。

そうですね。私はずーっと家にいなきゃいけないほうが辛くて(笑)。

たまに外でごはんを食べる時間を持ったほうが心身ともにリフレッシュできます。だから、今は外食にかかっているお金も「必要経費」と思って気持ちよく使っています。

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―――買いものについてはどうですか?

自分の洋服や趣味にかけるお金は必然的に減りました。今はたくさんの服を持つより、本当に気に入った服を長く大切に着るようにしています。そのほうがコーディネートも悩まないし、管理もラクですよ。

―――増えがちな子どものモノはどう管理されていますか?

使わなくなったおもちゃは人にゆずったり、洋服は引き出しに入る量をキープしています。でも、保育園に通うようになってから慌てて服を買い足したら管理しきれなくなってしまって。足りないと思ったらまず1枚だけ買って、まわしていけるか様子を見るのが大切だとあらためて感じました。

―――子どもの成長は早いので見極めが難しいですね。

はい。服のサイズも遊ぶおもちゃもどんどん変わっていくので、そのつど見直す必要があると思います。息子は現在1歳10か月ですが、洋服の収納方法は5回くらい変えました。これからもいろいろ試しながら変わっていきそうです。

―――家計管理で心がけていることはありますか?

基本的に以前と変わりませんが、私ひとりで家計管理をしていると漠然とした不安もあって。これからはもっと夫と情報共有したいと思っています。

そのときに家計簿の記録があれば、お金の流れがひと目で把握できますし、将来のことを相談するときにも役立つと思います。

―――使いすぎたときも目に見えて分かりますよね。

はい。エクセル家計簿は自動計算で支出がズバッと出てくるので驚くこともあります(笑)。

たぶん大丈夫だろう、という感覚だけだとつい使いすぎてしまうので、自分たちが普段どのくらい使っているかリアルな数字が分かるのは本当に助かります。

 

ただ、私も夫も「お金は使ってこそ」という考え方なので、節約や貯金ばかりに気をとられず、暮らしを充実させるために楽しく使いたいです。

家計簿はお金の流れを把握するツールとして、これからも役立てていきたいと思います。

―――最後に、これから家計簿を始める方に一言お願いします。

家計簿をつけることが義務になると辛いので、記録をどう役立てるのか、どこまで役立てるのか、目的をはっきりさせると続けやすいと思います。まずは気楽な気持ちではじめてみてください。

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プロフィール

本多さおり(著者)
整理収納コンサルタント。2011年に個人向け整理収納サービスをスタートし(現在は休止中)、初著書『片付けたくなる部屋づくり』(ワニブックス)が13万部を超えるベストセラーに。収納の固定概念にとらわれず、「自分がラクしたいから」という気持ちに素直に向き合う姿勢が主婦の共感を集めている。『家事がしやすい部屋づくり』『みんなの家事ブック』『家族でつくる心地いい暮らし』(小社)など著書多数。