くらしの本棚

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第12回 沼津の「せきの」

この度、フリーライターの私が、取材の合間に寄り道したり、誰かに連れて行ってもらったり……。
そんなお店をご紹介する連載を始めることになりました。
とは言っても、私は元来マメな性格ではないので、話題の店にすぐ足を運んで……というショップ紹介ではありません。
日本のあちこちに、わあ、なんて素敵な場所だろう……と心を震わすお店がある。そこには、必ず素敵な人がいる。そんな出会いを、ご紹介できたらいいなあと思っています。

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私には、気に入ったメニューがあると、そればかり食べ続けるという癖があります。
今回「はまった」のが、「せきの」の「アジフライ定食」。

沼津で雑貨店「hal」を営む後藤由紀子さんの取材の際、連れて行っていただいたのが、沼津港にある「せきの」でした。
「アジフライがね、フワッフワなの」
という後藤さんの言葉に
「アジフライは、カリッカリじゃないの?」
と内心思いながら向かったのでした。

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沼津魚市場に隣接するエリアには、水揚げされたばかりの魚を使って定食を出す店が軒を連ねています。
その中でも、とびっきりおいしいと言われるのがここ。
早朝から営業していて、魚市場で仕事を終えた漁師さんや漁業関係者が食事に訪れるよう。昼時になると行列ができます。

店内に入ると、メニューの豊富さに驚きます。

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ぶり塩焼きとか、なめろう丼などはわかるんですが、中には、生姜焼き定食とか、オムライス、カレーライスから、うどんなどもあるから驚き!
私は、迷わず後藤さんおすすめのアジフライ定食を注文しました。
出てきてびっくり!
アジフライ3枚と、カリッとあがった骨が1枚が立体的に盛り付けられて美しいこと!嬉しいことにサラダもたっぷり。

そして、一口サクッと食べてみたら、まさに、中がフワッフワ。
やっと後藤さんが言っていた意味がわかりました。
アジが新鮮だからか、身の厚さがちょうどいいからなのか、揚げ方が絶妙だからなのか、とにかく、ふわっふわ!なのです。

間違いなく、私が今まで食べた中でベストオブアジフライでした。

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その後、たまたま1か月のうちに2回沼津に行ったのですが、合計3回とも、「せきのに行きたい!」とリクエストし、このアジフライをいただきました!

ちなみに、後藤さんが食べていたアジのなめろうコロッケも一口いただいたらおいしかったなあ~。
なめろう丼もおすすめだそうです。

でも、もう一度「せきの」に行ったら、私は間違いなくまたアジフライ定食を注文するだろうと思います。

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せきの
静岡県沼津市千本港町122
☎055-963-5317
営 月~水、金曜日 5:00~14:00
土、日曜日 5:00~15:00
木曜日休み

【201704旅行・中部】

プロフィール

一田憲子(著者)
1964年生まれ。編集者・ライター。OLを経て編集プロダクションへ転職後、フリーライターとして女性誌、単行本の執筆などで活躍。企画から編集を手がける暮らしの情報誌『暮らしのおへそ』『大人になったら着たい服』(ともに主婦と生活社)は、独自の切り口と温かみのあるインタビューで多くのファンと獲得。全国を飛び回り、著名人から一般人まで、これまでに数多くの女性の取材を行っている。著書に『「私らしく」働くこと』、『ラクする台所』(ともにマイナビ出版)などがある。