第6回 大人に似合うウールコートは?|くらしの本棚

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第6回 大人に似合うウールコートは?

私のおしゃれの勉強法は、街を歩くおしゃれな人を見つけることです。若い方や年上の方で、取り入れたいなと思うおしゃれをみつけるとうれしくなります。この連載では、私が街でみつけた「おしゃれ」を紹介したいと思います。

コートに出せる金額……。

私はズバリ、5万円です。
しかも買ったからには、3年から5年は着たい!

20代の頃は8万円超えのコートを平気で買えていたのに、子どもの学費や暮らしにお金がかかる40代の私には、そんな余裕はないのです……。

なので、
1.なるべく古くならないデザイン
2.飽きのこない色
3.型崩れしない上質な素材
という3つの条件を満たしてくれる、とっておきの一枚を探したい。

私がいつもチェックしている大人のウールコートは3タイプ。
コクーンコート、ダッフルコート、チェスターコートです。

コクーンコートはシンプルなので、派手めの柄物ワンピースを合わせてもかわいい! ヒールを合わせればキレイめに。ハードめのブーツを合わせればカジュアルに。どちらもOKなのが、うれしい。手首、足首、首の細いところは出すのが、ポイント!

コクーンコート
大人っぽさとかわいらしさのバランスが魅力のコクーンコート。特徴のある丸いシルエットが、シンプルコーデをおしゃれに見せてくれます。

さらに自分の隠したいお腹周りや二の腕をすっぽり包んでくれるので、体型カバーにもぴったり。

ダッフルコートは、フードの立ち上がりが、「かっこよさ」のポイント! 小顔効果も♡ ダッフルコートにあえてヒールを合わせるのが、大人の定番スタイル。学生っぽくならないよう、細身のシルエットを目指します。

ダッフルコート。
学生時代から馴染みがあるので、子供っぽいと思われがち。

でも、年代を問わない定番デザインは、40代のおしゃれに逆にフレッシュさを出してくれるアイテムとも言えます。ただ、学生時代のままのデザインはNG。

肩がコンパクトで、すっきりと細めのシルエット。
フードがきれいに立ち上がるデザイン。

これを意識して選ぶと、大人女子もかっこよく着こなせます。

チェスターコートは、「きちんと感」が欲しいときに重宝します。肩がコンパクトなデザインだと、上品で大人っぽくなります♡ プリーツスカートに合わせるとトラディッショナルなスタイルに。首元が寒いので、ストールやマフラーをアクセントにしてもgood!

チェスターコート。
襟のあるかっちりしたデザインが、きちんと感を演出してくれます。

だからこそ、遊びのあるデザインを選べば、大人の余裕を感じさせます。たとえばビッグシルエットだったり、コクーンシルエットだったり……。

羽織るだけで知的な印象になるので、ほんの少しの遊びをプラスしてカジュアルに着こなすのが気分。
ダッフルコートじゃかわいすぎるし、トレンチコートな気分でもない。チェスターコートならほどよい抜け感のあるカジュアルスタイルに仕上がります。

とっておきの一枚を探して、この冬のおしゃれパトロールはまだまだ続きそうです。

プロフィール

堀川 波(著者)
1971年大阪生まれ。大阪芸術大学卒業。おもちゃメーカー開発部勤務を経て、絵本作家・イラストレーターに。著書に『女おとな旅ノート』(幻冬舎文庫)、『40歳からの「似合う」が見つかる 大人の着こなしレッスン』(PHP研究所)、『大人のおしゃれの新しい買い方』(KADOKAWA)、『暮らしのおくりもの』(KKベストセラーズ)など多数。http://instagram.com/horikawa._.nami