極寒のビールから、菜の花畑のビールまで。8泊9日飲み鉄旅|くらしの本棚

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極寒のビールから、菜の花畑のビールまで。8泊9日飲み鉄旅

毎年秋に開催している日本ビール検定。この連載では、検定合格後の人生にスポットを当てて、合格者へのインタビューをお届けします。
ビールの出会いが、人生を変えた瞬間!ぜひ、お楽しみください。

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<佐々木涼子さん>

プロフィール

・出身地            → 埼玉県
・現在の職業      → 会社員
・趣味               → 旅行・街歩き、ご当地の顔はめ写真を撮ること
・自分PR         → 平日は会社勤め、家に帰れば子育て真っ只中です。旅行と温泉が好きで、旅行では、あまり人が行かなそうな地図の端っこを目指します。「岬」「半島」「離島」に「秘湯」、心くすぐるポイントを地図帳で見つけ、「次はどこに行こうかな」と考える時間が至福。そんな時はもちろん片手にビールです。 びあけんを受けてから、地図帳でビールに関係する地名や記号を見つけると心がおどるようになりました。


編集部:はじめまして! 佐々木さんはビールに関係するご職業ですか?

佐々木さん:いいえ、ビールに関係の無い職業なんです。私は、企業の働き方改革をサポートする仕事についています。自分自身も、2人の子育て中ですので、ライフスタイルに応じて働き方を変えていく必要性を身に染みて感じています。その仕事に携われることができて、本当にラッキーなんです。

編集部:働き方改革が進む世の中の後押し。とても頼もしいです! そのようなお仕事をしているなか、びあけんを受検した理由と合格級を教えてください。

佐々木さん:第1回目に3級合格。2級は翌年受けて、合格点ぎりぎりの70点で通過しました。1級を受検したいという夢はあるのですが、なかなか難関で……受検の勇気がでません。ビールの知識を更新したいなと思い、今年また2級を受けてきました。
受検した理由は、「ビールが大好きだから」の一言です。ビール好きになったのは、両親の影響というか、大学時代の先輩の影響というか、気づいたらビールを持つ片手が当たり前になっていました。
びあけんを初めて受検したのは、娘が1歳を過ぎ、育児休業から復帰したばかり。忙しい毎日でしたが、家庭と仕事の往復生活だけでは自分の世界に閉じこもってしまう!という焦りがありました。そんなとき、大好きな「ビール」で新しい世界を広げてみたいと思ったのがきっかけです。

編集部:1人目のお子さんの育休明けということは、佐々木さんご自身も親業1年生。それだけでも大変なのに、ビールを勉強するとは、とても尊敬してしまいます! 時間の有効的な使い方を教えてください。

佐々木さん:たいしたことはやってないのですが……1カ月前から準備をはじめて、暗記は2週間勝負です。ビールを飲みながらテキストを眺め、じわじわ実感して、ビアスタイルを覚えていくというのも効果的です。
それと、びあけんを受検するようになってから、びんや缶のラベルをじっくり読むようになりました。特に、商品の特徴を表すブランドコピーには、敬意が湧いてきます。醸造家やメーカーのこだわりが凝縮されており、ただただ感動に浸ります。最近は飲みながらつける「Myビールメモ」にはまっています(写真参照)。


編集部:いま、小さなお子さんが2人いらっしゃる生活のなかで、ビールをどのように楽しんでらっしゃいますか?

佐々木さん:大人数で飲むのが好きだったのですが、今は子育て中なので、1人飲みが多くなりました。

編集部:子育て中の1人飲みとは?

佐々木さん:会社帰りに20分ぐらい、カフェに寄って一杯。週末は夫に子供をみてもらって、地元のおでん屋に行って一杯。そのときは、携帯は見ない。頭を空っぽにしてビールを味わう。隣のお客さんの会話や、お店のスタッフの掛け声など、入ってくる音と一緒に飲むビールが至福です。これも、子供や夫の協力のおかげですが、私の一番のリフレッシュポイントにもなってます。


編集部:今までで一番、美味しかったビールは?

佐々木さん:私は旅と温泉が大好きです。これにビールを合わせれば、言うことなし!
そんな旅好きの私が最高に美味しいと思った瞬間は 「8泊9日飲み鉄旅」で飲んだビールの数々です。北海道稚内から鹿児島枕崎まで、電車の旅を敢行したときのことです。車ではなく電車にしたのも、ビールを飲むため。今は廃止になったトワイライトエクスプレスにも乗りましたし、ローカル線も乗り継ぎました。海越え山越え、ポケットに缶ビールを携えて、車窓を眺めながらの旅の楽しさといったら、もう。時期は2月中旬でしたので、稚内では極寒のビール。枕崎では菜の花が咲き誇っている畑でビール。行く先々の景色がビールと一緒に体に染み入り、最高でした!!



子供が大きくなったら、ドイツのオクトーバーフェストに行ってみたいです。世界にはたくさんのイベントがあるのでしょうね。次は世界のビール旅が私の夢です。

編集部:今日は、働くママさんによるビール片手の奮闘記をお聞きすることができました。ありがとうございました!



 

プロフィール

大登貴子(著者)
1970年北海道生まれ。サッポロビールに入社後、広報業務に従事。2012年、ビール文化を更に発展、普及させることを目的として「日本ビール文化研究会」を立ち上げる。現在、同会・理事事務局長。活動は、日本ビール検定(愛称:びあけん)主催、出版、セミナー開催など。びあけんは、本年で第8回となり、過去7年で約24,000名がチャレンジしている。今年は9月29日(日)全国5都市で開催予定。

びあけん公式HP