となりの外国人
マイナビ出版
- 芹澤健介(著者)
ともによりよく生きるために必要なこと
昨今、「どこへ行っても外国人が増えたよね」という話をよく聞きます。
急増する外国人観光客や飲食店・コンビニの店員、多くの技能実習生など、外国人のいる風景は、いまやこの国の日常なのです。
その一方で、2019年4月に改正入管法が施行されましたが、課題が山積みで、改善するべき点が数多くあります。
本書は、いまや普通になった「となりの外国人」のことを、もっと知るための本であり、彼らとの付き合い方を考えるための本です。
本書は分厚い専門書ではありませんが、ともによりよく生きるための方法を一緒に考えていきたいと思います。
発売日:2019-12-25
ページ数:208ページ
目次
はじめに
増え続ける外国人と減り続ける日本人
共に生きる、という考え方
第1章 一歩先を行く自治体と組織
“特養”のベトナム人スタッフ
横浜市独自の“戦略”
ブローカーの介入を防ぐシステム
3時から5時までは日本語の勉強
「またここで働きたいです」
外国人材の奪い合い
安芸高田市の「多文化共生推進プラン」
浜松市の「不就学ゼロ作戦」
人生100年時代の図書館として
ワンストップセンター
技能実習生と「バディー制度」
第2章 “移民国家”になった日本
「移民政策は断じてとりません」
いるのにいない〝移民〟とは?
「不良イラン人」と「ジャパゆきさん」
「定住者」としての日系人
本当は労働者じゃない「技能実習生」
労働者として期待されている「留学生」
新しい在留資格「特定技能」
第3章 留学生と難民
ハンバーガーとタピオカティーと留学生
“経済大国”の責任と留学生の増加
留学生30万人計画の行方
大卒の留学生 初年度に年収400万円も
別府の“スーパーグローバル大学”
「大学は秋入学を導入するべき」
地元・別府で起業する元留学生
「リトル・ヤンゴン」で暮らす元会計士の難民
“欧州難民危機”から何を学ぶべきか
ガストアルバイター制度
難民になりすます人たち
埼玉の「ワラビスタン」
「弟がずっと入管に収容されています」
葛飾区の「リトル・エチオピア」
第4章 日本語という壁
コトバを学ぶ大切さ
義務教育の外側で
日本語を教えるボランティア
ボランティアに参加してみてわかったこと
子どもはすぐにコトバを覚えるというウソ
日本語教育推進法
外国人の子どもたちが学ぶ夜間中学
「つなみ! にげて!」
「やさしい日本語」を使ってみる
まずは日本語から
第5章 外国人と暮らす未来
「多文化共生」という考え方
全世界に公開された“怖い国”ニッポン
ベトナム人の駆け込み寺「日新窟」
外国人への心ない差別
無意識の区別が差別を生むことも
ソーシャル・キャピタルとして
おわりに
これからの日本
著者プロフィール
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芹澤健介(著者)
1973(昭和48)年、沖縄県生まれ。茨城県育ち。横浜国立大学経済学部卒。ライター、編集者、構成作家。NHK国際放送の番組制作にも携わる。日本在住の外国人の問題から、がんの最新治療法まで取材範囲は広い。著書に、外国人留学生の実態に迫ったルポ『コンビニ外国人』(新潮新書)、共著に『本の時間を届けます』(洋泉社)などがある。多文化社会研究会所属。
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