富の王国 ロスチャイルド
東洋経済新報社
- 池内紀(著者)
世界経済と文化芸術に絶大な影響力を持ち、歴史を動かし歴史に翻弄されてきたロスチャイルド家。500年もの間、途絶えることのない富と繁栄を支えてきた秘密を新説、池内節で綴る。
ヨーロッパの片隅、フランクフルトのゲットーに始まって500年。
世界を制したロスチャイルド閥の手の内と素顔が明らかに!
世界金融、経済、文化、芸術に絶大な影響力を持ちながら、その素顔はほとんど知られていない「ロスチャイルド家」の面々。だからこそ憶測や噂話にもとづいたユダヤ陰謀史観に彩られ、根拠なき金満家一族のレッテルで語られることが多いのだが……。
本当のお金持ちとは、なんと愉快な面々なのか。本書は、構想から足掛け十余年をかけ、池内紀がその一族の素顔に迫ったものであり、ドイツはじめ現地取材を重ねてきた成果のひとつである。世界の歴史を動かし歴史に翻弄されてきたロスチャイルド家は、なぜ500年もの間、絶えることのない繁栄を続けてきたのか。
従来のイメージと異なり、富の稼ぎ方ではなく、社会資本や文化芸術への影の大スポンサーとしての貢献やネットワークによる“富の使い方”こそが、一族を繁栄させ王国を築いてきた秘訣だということが徐々に明らかにされていく。
発売日:2008-12-04
目次
第I章 ロスチャイルドと現代
第II章 富の始まり
第III章 富の拡充
第IV章 富の使い方
第V章 富の行方
第VI章 「ロスチャイルド」という課題
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