SDGs・ESGを導くCVO(チーフ・バリュー・オフィサー)
東洋経済新報社
- マーヴィン・キング(著者)、 ジル・アトキンス(著者)、 KPMGジャパン統合報告センター・オブ・エクセレンス(著者)
ESG・SDGs実現への道筋を示すために、企業が投資家に語るべきなのは「価値創造ストーリー」。そのための理念と方法を示す。
コンパクトな原書であり、理念が中心となっている。それでは、日本企業にとって何が問題になりつつあるのか、世界の資本・投資の流れがどのように向かいつつあり、どのように対応すべきかがわからないので、原書の3つのPARTに対応して、日本の対応・課題・展望を加える。
現著者のメッセージは、以下の2段階で展開される。
(1) 21世紀は限られた資源(自然資本や社会資本も含めて)をいかに有効に活用し、また、同時に、ダメージを与えない、あるいは限りなく少なくするか、という点での取り組みが重要であること。逆説的に言えば、20世紀は、資源を保有し、使う権利があることがビジネスに貢献しており、転換が必要。それを具体的な目標として示したのが、国連による「SDGs(Sustainable Developmennt Goals:持続可能な開発目標」(2015年国連サミットで採択)として位置づけられる。MDGs(ミレニアム開発目標)と異なるのは、先進国も含むすべての国に適用されている点にある。
(2) 財務情報だけでは企業価値の2割弱しか説明できていない。残りの8割のインタンジブルが企業の市場価値を決定づける方向になりつつある。その流れのなかで、CFOにとどまるのではなく、非財務的な価値も含めて企業価値に関するエコシステムについて関わるCVO(Chief Value Officer)という位置づけが求められ、結果として、(1)につながる。今のままでは、開示による企業価値棄損もありうる。
発売日:2019-05-31
目次
日本語版 はじめに
日本語版への序文
日本語版 刊行にあたって
前書き
序文
略語一覧
第1部 企業、取締役の責務、コーポレートガバナンスの発展
1 企業の発展
2 所有者のいない「オーナーレス企業」の出現
3 取締役の責務の進化
4 ガバナンスの包括的アプローチと排他的アプローチ
第1部 補章
第2部 企業報告の新しい時代の到来
5 財務報告から企業報告へ
6 サステナビリティ報告とIIRCの設立
7 企業における変革
8 統合的思考と統合報告書
9 企業報告の新時代
第2部 補章
第3部 価値創造とチーフ・バリュー・オフィサー
10 価値創造
11 統合報告のメリット
12 価値創造(と地球の保全)に不可欠な会計士の重大な役割
13 チーフ・バリュー・オフィサー
14 会計士(と地球の保全)の研修を変革する
第3部 補章1
第3部 補章2
結論と提言
参考文献
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- 私、コスモの目になる!
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- 橘内美佳(著者)
- ノンフィクション・評論
- わけあって、青森県のとある高校馬術部にやってきた盲目の牝馬と、3年間、その世話を担当した女子高校生との心の交流を描いた感動のノンフィクション。長渕文音主演「三本木農業高校、馬術部~盲目の馬と少女の実話~」の原案となった作品。
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- なぜアップルの時価総額はソニーの8倍になったのか?
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- 長谷川正人(著者)
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- 金融危機の本質は何か
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- 野口悠紀雄(著者)
- 投資・金融
- サブプライム問題は金融危機へと波及した。そこで使われたデリバティブ取引は諸悪の根源なのか? ファイナンス理論とその正しい使い方を現実に即して面白く読ませる。
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