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新刊案内「サクサク解ける! 詰碁と手筋の基礎トレーニング400」 ~答えを出すだけではもったいない! 詰碁勉強法~

6月発売の新刊「サクサク解ける! 詰碁と手筋の基礎トレーニング400」の内容紹介です。表紙の問題を例にオススメの解き方を紹介しています。

こんにちは。囲碁編集部の山本です。

梅雨が始まりジメ~っとした毎日を打破するくらい元気に、新刊案内いきます!

6月12日発売
大橋成哉著「サクサク解ける! 詰碁と手筋の基礎トレーニング400」


関西若手棋士の大橋成哉七段による初の詰碁集で、何と言っても大ボリュームの400題が収録されている大満足の内容です!

本書の問題の特長は、実戦で使える手筋が詰まっているという点です。
表紙にも使われている問題を例に見ていきましょう!



さて、この問題。最終的な目標としては、「こういう手がある」と知識としてもっておき、ひと目で解けるようになることです。そうすると、実戦でも応用できるでしょう。
さあ考えてみてください!!!!!

というわけで、黒1のツケが正解です(音速で答えを言ってしまうスタイル)。
aとbを見合いにするめちゃくちゃすごい手筋です!!!

決してやっつけではなく、ここで終わってしまうのはもったいないですよ、と言いたいのが本ブログの主眼です。

詰碁は基本的に、正解手以外にも知識として持っておきたい手筋が詰まっています。
それらを見て覚える、というのも詰碁の大切な勉強法です。むしろ最初のうちは、「読みを鍛える」ことよりも「手筋を覚える」ために詰碁を解くほうがいいかもしれませんね。

以下、本題に詰まっている手筋をご紹介します。



まず、一番素直な方は黒1と取ると思います。とりあえず、1子を取れますからね。
そして、白4となった時に黒5と打ち欠きを打てる方は詰碁の筋を知っています。
白aと取ってくれば、黒bで欠け眼という読みです。



解けた~と思ったら、白1のサガリが待っています。
実戦で打たれたら、「じっと~~!!!」とマナー悪くボヤいてしまう場面です。
黒は白1子を取ってもダメですし、2子にして捨てる手筋も使えないことを悟ります。
このサガリも初めて見たときはビックリしませんか!?



次は、黒1と出る手を考えます。他の手では簡単にダメそうなので、白2のカケツギを考えてみましょう。
この部分の眼の取り方は実戦に超頻出なので、必ず覚えておく必要があります。
ヒントは「じっと~~!!!」です。




はい。黒1のサガリです。白2のオサエに黒3、5も眼形を奪う重要な手筋です。
では、これで正解かというと、、、



囲碁はいろいろな手があるもので、白1とハネる手があるのですね(笑) このような手も知っていると、実戦で非常事態に陥った時に粘れることがあります。
黒もある手段を狙って2とカケツいでみるものの、白3も覚えたい石の形!
スッキリと白が生きてしまいました!



黒は素直に1と切りますが、白2と弾く手段があり、コウにされてしまいました。
黒はハネられた以上、本図のコウが最善ですが、手筋を紹介するために以下、少しマニアックな図を2図出します。



▲とカケツいだ狙いは、白1と白が間違えた時に現れます。黒4、6とコウに持ち込む手があります。なお、黒2のコスミは覚えるべき重要な手筋です。



隅の受け方は黒1のサガリが普通です。しかし、白2と切る手があります! 黒3と受けると白6のときに、黒がaと入れないという意味です。

以上のように、正解手だけではなく、失敗図や変化図にも実戦に使える重要な手筋が隠されています。さあ、ここで冒頭で本書収録の問題を説明した言葉を思い出してください。

実戦で使える手筋が詰まっている


このような問題があと399題もある、といったらかなりお得に聞こえませんか???
是非本書を活用し、基礎の鬼となってください。
よろしくお願いいたします。

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