スペシャルゲストが登場! 芝野龍之介初段、芝野虎丸七段インタビュー |978STORE

978STORE

【978STORE キュー・ナナ・ハチ ストア】は市販書籍の電子版・電子オリジナル書籍・オンデマンド書籍が買えるお店です

スペシャルゲストが登場! 芝野龍之介初段、芝野虎丸七段インタビュー

5月18日発売『アルファ碁Zeroの衝撃 龍虎vs最強AI』の発売を記念して、著者の龍之介先生と虎丸先生にインタビューをさせていただきました。

こんにちは。好きなレスラーはマット・ガファリの囲碁編集部の山本です。

先日、囲碁界の新星、芝野龍之介初段と芝野虎丸七段のご兄弟が来社されました。
5月発売の新刊『アルファ碁Zeroの衝撃』にサインをしていただくためです。







龍之介先生は丁寧に慎重に、虎丸先生は勢いよく大胆にサインを書かれている様子が対照的でした。
お隣の将棋チームによると、虎丸先生のサインスピードは伝説の将棋棋士、加藤一二三先生と並ぶ速さとのこと...! もし、虎丸先生に直接サインをもらう機会があったらその速さを体感してみてください。



サインの文字にもお二人の特徴がよく表れています!

さらに、さらに、本の発売を記念してお二人にインタビューをさせていただきました。

まずは、龍之介先生から。

―本の執筆、お疲れ様でした。まずは、龍之介先生にとって虎丸先生はどのような存在か、お聞かせください。

「とても囲碁が強い弟です」

―twitterなどのご様子から、AIが好きなのかなと思います。一番好きなAIは?

「アルファ碁です。Zenよりもアルファ碁です(笑)。人間対Masterの棋譜は何周並べたか覚えていません。Zeroが出てきたときはちょうど、トライボーディアンに向けて将棋の特訓中だったのですが、棋譜を並べるのが楽しくて興味が移ってしまいました」

―そうなのですね(笑)。AIはどこが強いのでしょうか?

「形勢判断がずば抜けていると思います。あとは、人間では気づかない良い手をたくさん打つ点です。変化図も含めて、とにかく良い手をたくさん示してくれるんです。形勢判断は私にはよくわからないですが、良い手は示してもらえると理解できるので、よく参考にしています」

―ずばり、今年の目標は?

「新人王獲得です。あとは、規定勝ち星での昇段が目標です。」

―文章の執筆は、主に、龍之介先生に担当していただきました。お気に入りのページはありますか?

「検討をしていて次の一手が難しい場面があったのですが、トランプで次の一手を決めたのですね。それがZeroの実戦の手とたまたま近くて(笑)。もちろん、まじめな解説も見ていただきたいですが、こういうゆるいところも見ていただきたいです」

―それでは最後に、囲碁ファンに一言お願いします。

「出来に自信はないので、買っていただけるだけでとてもうれしいです。面白いと言ってもらえたらさらに感激です。本書が役に立つかは分かりませんが、アルファ碁Zeroのファンの方は是非読んでみてください、という感じです」


続いて、虎丸先生です。

―今日はわざわざありがとうございました。まずは、兄弟仲について教えてください。

「他の兄弟が分からないので比べられないですが、仲の良いほうだとは思います」

―本の中で、検討の途中で虎丸先生が猫と遊んでいるシーンがあります。動物は好きなのですか?

「はい。家族全員好きで、犬が二匹と猫が二匹、インコを一匹飼っています」

―AIの棋譜はよく見られるのですか?

「いえ、実はあまり見ません。アルファ碁Zeroの棋譜も本書がきっかけで見ました。Zenも対局はよくしていたのですが、棋譜は見ないですね」

―えっ!? でも、けっこう三々に入っているイメージがあります。

「三々だけ、AIの手で唯一理解できると言いますか・・・。他の手と比べて悪いことはないと思いますし、有力だと思っています」

―虎丸先生といえば、最近、中国の柯潔九段に勝たれたことが話題になりましたが、あの一勝はいかがでしたか?

「勝ててもちろん嬉しかったのですが、普段の手合いでの勝ちとそこまで変わりませんでした。普段から、あまり誰が相手とかは意識しないというか・・・」

―ええ!? あの柯潔九段ですよ! それでは、今、一番勝ちたい相手はいらっしゃいますか?

「意識していない、が率直な回答ですが、やはり井山先生ということになるでしょうか」

―それでは、目標はありますか?

「具体的な目標というよりは、目の前の一局を頑張りたい、という気持ちが大きいです。ただやはり、近いうちに七大タイトルの挑戦者にはなりたいです」

―うまく表現できないですが、すごいですね・・・。それでは最後に囲碁ファンに向けて一言お願いします。

「強い人でも囲碁を知らない人でも楽しめると思うので、買っていただけると嬉しいです。この本をきっかけに、囲碁を好きになってくれる方が増えればさらに嬉しいです」


お二人ともありがとうございました。
最後に、どのようなサインにするか決めている最中の一枚。
90083

著者プロフィール