
『ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門』
木村尚義 著/あさ出版 刊
普段仕事をしていると、いかにロジカル(論理的)であるかどうかを問われる機会が多いと思います。
実際にロジカルシンキングの能力を高めるためのノウハウ本も数多く出版されていて、その数の多さ見るだけでも、ビジネスパーソンにロジカルさが求められている様子が伝わってきます。
ところが仕事を進める中で、ロジカルに判断・行動すれば、常に良い結果・思ったような成果はもたらされ、ロジカルに指示や依頼をすれば人は動くでしょうか?残念ながらそんなことばかりではありません。
なぜなら天気や事件事故など想定外の事象が起き、判断の前提条件が変わったり、そもそも人間はロジカルに行動しない動物であるからです。
多様性と不確実性の高い社会を生き抜くため、現代のビジネスパーソンにはロジカルなだけでなく、ラテラルな思考も身に着けることが求められると思います。
本書は、そんなロジカルシンキングとは別の考え方であるラテラルシンキングの入門書。
「ずるい」という言葉には、あまり良いイメージがないかもしれませんが、働き方改革や生産性の向上、高い付加価値が求められる現代のビジネスパーソンに必要な、常識にとらわれず自由な発想を可能にする考え方、最短ルートで問題を解決する考え方が学べます。
様々なラテラルシンキング関連の書籍の中で、本書をお勧めする理由は、単なる方法論の解説にとどまらず、コラムの練習問題をはじめとした様々なトレーニング方法や、具体的な事例が豊富に丁寧に紹介されていて、楽しみながらラテラルシンキングを身に着けることができる、入門書として最適な一冊だからです。
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