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新刊案内「序盤の秘策 すぐに使える裏定石」~天頂七段相手にアルファ碁流三々を試してみた~

こんにちは。気分だけは夏休みの編集部山本です。

さて、8月に入って早一週間ですが、今日は7月刊の新刊案内をしたいと思います。

小松英樹九段著「序盤の秘策 すぐに使える裏定石」


本書は、昨年6月に発売し好評をいただいた「アマの知らない とっておきの裏定石」の続編にあたるものです。
アルファ碁編、流行布石編(中国流や小林流など)、小目編、星編、辺の定石編と分かれており、全28型を解説しています。

本書の特長の一つは、このような形に持っていければ成功! というように目指すところが明示されている点。当然、本に書いてある通りの手順で進むことが絶対ではありませんが、作戦の意図や基本的な方針が解説されているのでご安心ください。

というわけで早速、本書内で解説されている「アルファ碁流三々」を天頂の囲碁6の七段相手に試してみました。


今となっては見慣れた感もありますが、実際に試すのは初めて。
いつもと違う戦法を使うときは、ワクワクしますね。囲碁の醍醐味の一つだと思います。



左辺黒星までの手順は、是非本書内の解説を。ここで、天頂の囲碁は何とオサエ! たぶんこれは良くないと思います。



ハネツギを先手で決め手、左下のカカリに回ります。
左上にいきなり三々定石が出来上がったことは、黒にとってマイナスですが(これも本書内参照)、それに対して白がすぐにオサエを打っていることは明らかにおかしい。白の勢力圏である、左辺に二手連打できているので、この結果はたぶん黒がいいと思います。

本局はあっさり勝利できたので、調子に乗ってもう一局!



前局から、白は左下のシマリと黒の二間ビラキ? を交換してからオサえてきました。今度は一理ある・・・のでしょうか?



こんな感じで、とりあえず白に迫っている風で打ってみました。気分だけは良く攻めていたものの、薄みをつかれて負け・・・

というわけで、今回は1勝1敗でした。
私ではよく分からなかったので、どなたか「アルファ碁流三々」で一冊本を書いてください。お願いします。

なお、アルファ碁流三々については、同じ7月発売「囲碁AI時代の新布石法」でも触れられているので、よろしければこちらもご確認ください。

ともあれ、本書ではこんな感じでワクワクするような裏定石が数多く解説されています。「新しい打ち方で楽しみたい!」「憎き碁敵を打ち負かしたい!」という方や「普通に定石を勉強したい!」という方にもオススメです。

それでは、よろしくお願いいたします!

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