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熱中症ミニ知識

7月末は熱中症による救急搬送が8686人に - 気温が低くても熱中症が起きる理由

今年の5月28日からの累計で、全国の中で一番熱中症による搬送の多かった愛知県を例に数字を見てみたいと思います。

2012年7月23日から29日までの熱中症による救急搬送状況が消防庁より発表されました。その数は全体でなんと8686人にも上っています。軽症は5570人、中等症2758人、重症163人、そして死亡は16人です。7月は猛暑だった2010年が1万7963人、震災の影響があった2011年が1万7963人でした。2012年7月の正式な搬送数は発表されていませんが、おそらくここ3年の中でもっとも高い数値になるのではと予想されます。   6月は2010年が2276人、2011年が6980人、2012年が1837人でした。昨年は震災の影響もあって一昨年よりも高い搬送になってしまいましたが、2012年はここ3年では一番低い数値でした。つまり、6月はもっとも少なく、7月はもっとも高く(現段階では予想です)なってしまったのです。これはどういう事でしょうか? 今年の5月28日からの累計で、全国の中で一番熱中症による搬送の多かった愛知県を例に数字を見てみたいと思います。愛知県といっても地域によって気温差があるため、ここでは名古屋の数値を例にしています。下の表は、2010年?2012年の6月および7月の気温の値です。平均値をについては2010年と2011年はそれほど大きな差がありませんが、2012年は6月および7月とも大半の値が3年間の中でもっとも低くなっています。   そこで、各年の6月と7月の温度差を見てみましょう。7月の値から6月の値を引いてみると最低気温以外は2012年がもっとも温度差が大きいことがわかります。つまり、気温そのものは低めでも、1カ月の差が大きかったわけです。「携帯型熱中指標計「見守りっち」付き熱中症対策ガイド」で清益功浩先生も指摘されていますが、人間の体は暑さに慣れることによって熱中症になりにくくなるのですが、それにはある程度時間が必要です。そのため、急激に暑くなると体が追いつかず熱中症になってしまう可能性が高くなります。今年は気温が低かったにもかかわらず搬送数が多かったのは、この温度差も大きく関係しているように思えてなりません。   [caption id="attachment_466" align="aligncenter" width="384" caption="気象庁から発表されている2010年から2012年までの3年間における6月と7月の名古屋の各気温の値を並べてみました。一番下の表は各年の6月と7月の温度差のみを取り出したものです。"][/caption]   また、30度を超すと熱中症の危険性が高くなると言われています。そこで、2012年7月の名古屋市の気温と熱中症患者数、そして参考に消防庁発表の全国の搬送数をグラフにまとめてみました。これを見ると、全国の搬送数と名古屋市の患者数はほぼ同じ比率で増加しているのがわかります。そして、最高気温が30度を超したあたりから急激に熱中症の数字が上昇をはじめ、7月の最終週は驚くべき値になっていることが読み取れます。ちなみに名古屋市の6月の熱中症患者数は16人で、多くても週に5人、雨と曇りが多かった週は0人の時もありました。最高気温が30度を超す日もありましたが、平均では28度を超した週はありません。6月の患者数も考慮すると28度を超すあたりから、熱中症が多く発生しはじめると考えてよいかもしれれません。   [caption id="attachment_460" align="aligncenter" width="384" caption="7月の各数値を1週間ごとでまとめてみました。全国合計搬送数は消防庁発表の値、名古屋市の値は同市発表の熱中症患者数、最高気温、平均気温、最低気温はアメダスの名古屋の値です。"][/caption]   8月もまだまだ暑い日が続きます。とにかく無理をしないようにしましょう。そして、可能であれば、自分の居る場所の気温と湿度を測定して危険かどうかを数値によって判断してください。    

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