2014.11.29
残念ながら、11月30日の「はやぶさ2」打ち上げは延期になってしまいましたが、それほど間を置かずに実行されることでしょう。日曜日は打ち上げの様子を家で見ようと考えていた方にとっては、少々淋しい週末になりそうですが、空いた時間を「H-IIAロケット」や「はやぶさ2」ペーパークラフトの製作に当ててはどうでしょうか。
プリンタメーカーのエプソンの会員向けサイト「Webプリワールド」では、今回の打ち上げを記念して「H-IIAロケット」のペーパクラフトデータを無料で配布しています。「H-IIAロケット」のペーパークラフトは、これまでもネット上にありましたが、今回エプソンが配布しているJAXA監修の「H-IIA:大型ロケット第1移動発射台」は完成度がまったく違うと言っていいでしょう。
なんと、ロケット本体はA4用紙で16枚+説明書6枚、発射台はA4用紙35枚+説明書10枚と言う大作です。ペーパークラフト部分だけで計51枚もあるので、完成すると全高73cmというビッグサイズになります。そして、マイナビから2月に発行された「ロケットコレクションVol.1 日の丸ロケット進化論」に付属していた「イプシロンロケット」に近いスケールとなっているため、両方並べると「H-IIAロケット」の大きさを実感することができます。ロケットクレクションはVol.2として「「はやぶさ2」「ひまわり」「だいち」etc..の仕事がわかる! 完全図解 人工衛星のしくみ事典」が11月に発売され、さらに電子コミック「ろけが!-ROCKET & GIRLS STORY-1」が続いてリリースされました。
実物と同様に衛星フェアリングはModl 4SとModel 5Sの2つが付属しており、その中に同スケールの「はやぶさ2」を収納することができます。そして、固体ロケットブースターも実物同様に最大4本まで増やすことが可能で、ドーリーと呼ばれるロケット専用運搬台車も2台付いています。発射台の後方は、公開されている写真や映像ではなかなか見る事ができない箇所ですが、LOX系およびLH2系のアンビリカルダクトのカバーもしっかり再現されています。
ペーパークラフトは印刷時に彩色がされているので、組み立てさえ頑張って終了すればリアルながモデルが完成します。しかし、今回のペーパークラフトは、まだこれだけではありません。実は 、ロケット本体のダウンロードデータが2種類用意されているのです。「H-IIAロケット」は、JAXAが運用していた1?11号機については、固体補助ロケットにJAXAのロゴが描かれています。しかし、13号機からは 三菱重工に運用が移管され、JAXAのロゴは消えて新たに三菱重工のロゴがロケット本体に入りました。つまり、JAXAロゴと三菱重工ロゴが同時に描かれている「H-IIAロケット」は存在せず、どちらか一方になります。おり、「はやぶさ2」の「H-IIAロケット」は三菱重工ロゴですが、11号機以前に打ち上げられた「H-IIAロケット」に思いを馳せる場合はJAXAロゴでなくてはならないのです。歴史を正確に辿ることができるのもこのペーパークラフトの大きな特徴です。
MyEPSON会員であれば誰でも無料でデータをダウンロードすることができます。ただし、利用できる対応OSはWindowsに限定されているのでMacユーザーの方は残念ながら印刷することができませんのでご注意ください。
著者プロフィール
- マイナビ出版 天体観測&撮影編集部(出版社)
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