2012.04.14
注文した「スカイポッドVMC110L」が届きました。箱は思っていたよりも小さく、この中に本当に天体望遠鏡が一式入っているのか疑ってしまうほどです。通常の三脚ではなく、コンパクトなデスクトップ脚が付属していることもあるのでしょうが、それにしても小さいですね。重量もこんなに軽くて大丈夫なの?と考えてしまいました。しかし、今回はコンパクトであることが条件の一つでしたから、軽量であることについてはまったく問題はありません。これなら1人で容易に持ち運ぶことができるので、ベランダに移動する時や車に積んで郊外に運ぶ際には苦労しないでしょう。
箱の中身は?
この小さくて軽い箱の中身はどうなっているのでしょうか。さっそく、箱を開いてみます。すると半分近くを鏡筒が入っている縦長の箱が占めていました。経緯台はその横の発砲スチロールの中に納められています。当然ですが、どちらもかなり小さいサイズです。中身をすべて取り出して並べてみると、鏡筒、経緯台、接眼レンズ2個、スポットファインダ、説明書、星空ガイド、六角レンチ等が箱に入っていました。デスクトップ脚はすでに経緯台に取り付けられているので、鏡筒を経緯台に取り付け、スポットファインダを鏡筒に固定して、あとは接眼レンズを差し込めば基本的な組み立ては終わりです。数分もかかりません。
経緯台には「STAR BOOK-TypeS」というコントローラが取り付けられており、これを取り出して単三電池を入れる必要があります。電池は4本をコントローラに、8本を本体に入れなくてはなりません。コントローラは問題ありませんが、本体側は電池ボックスを収納するのにコネクタ部の方向があって少々コツが必要です。コントローラは、経緯台から分離して単体で星座早見盤としても使用が可能ですが、電源スイッチもコントローラと本体にそれぞれ別にあり、両方をオンにしないと経緯台は動きません。本体側のスイッチは切り忘れてしまうことが多く、電池の消耗に注意しなくてはいけません。
組み立てはこれですべて完了です。軽量なので苦労もなくとても簡単でした。次回は、初期設定について紹介ます。
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〈連載目次〉
「望遠鏡導入計画 - 1 金環日食に向けて機材を検討する」
「望遠鏡導入計画 - 2 メーカーはやはりタカハシか?」
「望遠鏡導入計画 - 3 どのタイプの望遠鏡を選ぶか:基礎編」
「望遠鏡導入計画 - 4 どのタイプの望遠鏡を選ぶか:鏡筒編」
「望遠鏡導入計画 - 5 どのタイプの望遠鏡を選ぶか:架台の種類編」
「望遠鏡導入計画 - 6 どのタイプの望遠鏡を選ぶか:経緯台編」
「望遠鏡導入計画 - 7 どのタイプの望遠鏡を選ぶか:赤道儀・三脚編」
「望遠鏡導入計画 - 8 購入条件に合う天体望遠鏡を探す」
「望遠鏡導入計画 - 9 天体望遠鏡はこれに決定!」
「望遠鏡導入計画 - 10スカイポッドVMC110Lを組み立てる」
「望遠鏡導入計画 - 11スカイポッドVMC110Lの設定と調整」
「望遠鏡導入計画 - 12スカイポッドVMC110Lのアライメント準備」
「望遠鏡導入計画 - 13スカイポッドVMC110Lのアライメントを行なう」
「望遠鏡導入計画 - 14危険が伴う太陽撮影!NDフィルタも注意が必要」
「望遠鏡導入計画 - 15日食撮影用のフィルタを用意する」
「まさに神秘の天文現象 ? 2012年5月21日の金環日食」
「金環日食のクライマックスを13秒のビデオで」
著者プロフィール
- マイナビ出版 天体観測&撮影編集部(出版社)
- 天文イベントや天体観測・撮影、宇宙関連グッズに関する情報を紹介していきます。