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中央の模様が第一!

こんにちは。新人編集者のユウです。
昨日の囲碁電王戦最終局、小沢一郎 VS 『ZEN』 は、『ZEN』の完勝となりました。

 

見所だったのが、序盤の布石。両者四線以上に石がいき、模様の張り合いとなりました。
私の印象に残った手は、小沢氏の18手目、カタツキ。相手の四線の石に五線にカタをつくのは、通常は地に甘いとされます。しかし、善悪はともかく「中央を大事にする」という小沢氏の方針は伝わってきました。

その後、小沢氏に見損じがあり、形成が一気に『ZEN』に傾いてしまいました。
優勢を意識すると『ZEN』は強く、憎たらしいほど堅く打つそうです。
本局も小沢氏の勝負手を正面から受けることはせず、ただ「安全に勝つ」という命題のもと着手しているように感じました。

 

さて、今回の囲碁電王戦は人間側の3勝1敗という結果になりました。やはり、囲碁ソフトはまだまだ開発途上の感があります。
しかし、何かのきっかけでブレークスルーが起こり、プロと互角に戦う日がそう遠くない将来に訪れそうな気にもさせてくれました。
ぜひとも将棋のように、第2回、3回と電王戦が続き、人間VSコンピュータという新たなジャンルが確立されることを期待したいです。

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