本書は、囲碁がどのような変化を遂げても廃れず、実戦でかなりの頻度で使える手筋を収録しています。
囲碁AI全盛で囲碁が大きく変わった現代でも、それは変わりません。
ツケ引き定石で黒がカケツいだ場合、AIの影響で、白が受ける手はほぼ打たれなくなりました。
今回はその変化で生じる、最も頻出する手筋の紹介です。
テーマ図2

黒先白死
黒1のカケツギに白2とハサむのは、よくある形です。
これには黒3とカケたいところ。
もし白が4と反発してきたらどうなるのでしょうか【黒番】
1図(不利な戦い)

白2の切りに、黒3とツグのは疑問です。
白4、6と動き出され、黒は一気に苦戦を強いられます。
2図(軽くかわす)

白2の切りには真正面から戦わず、黒3、5とかわし気味にサバきましょう。
3図(シボリ)

続いて白1、3には、黒4とシボります。黒6とツイだ形がすばらしく、黒は大満足です。
4図(反撃を誘う)

3図の白1で白1の抜きには、黒2が手筋。
白3、5には黒6とさらに追及し、反撃を誘います。
5図(コウは大歓迎)

続いて白1、3には、黒4とコウを挑みます。
白の負担が大きいので、白aなどのコウ仕掛けは大歓迎。次に─
6図(相手の力を利用)

白は1とツグくらい。 黒6とシチョウで一子を取った利益は大きく、相手の力を利用したサバキが決まりました。
『勝率アップの特効薬! 囲碁・序盤の手筋』は知らないと序盤で差がついてしまう手筋を紹介しています。
手の紹介から、どのような分かれになるのか、注意するべき変化まで丁寧に解説してあります。最後にはまとめページで重要事項を簡潔にまとめてあるので、読み終わった後には簡単に復習できます。
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