レジリエント・カンパニー
東洋経済新報社
- ピーター・D・ピーダーセン(著者)
エクセレント、ビジョナリーを超え、レジリエンスの高い企業が時代を超えて勝ち残る。豊富な事例を基に強さの源泉と行動原則を探る。
ビジョナリー・カンパニーと思われていた企業が市場から退場している。その一方で、永続する企業がある。それは、なぜか?
著者の疑問の出発点です。この疑問は、昨今の厳しいビジネス環境で日々邁進されている経営者、そしてリーダーとして現場で指揮をとっているビジネスパーソンなら、誰もが感じていることだと思います。
経営の目的は永続です。長生きをしつつ、元気で活力のある会社。そのような組織になるための原理原則とは何でしょうか? この疑問に対する1つの答えとして、著者は「レジリエンス」という言葉を使っています。レジリエンスとは、柔軟性や回復力という意味ですが、企業経営に当てはめれば、危機に強く、回復力のある会社になります。
本書に登場するレジリエント・カンパニーのストーリーを読むと、アンカリング(Anchoring)、自己変革力(Adaptiveness)、社会性(Alignment)の3つのAを達成することが、これからの10年、20年と、時代を超えて永続する条件だということが見えてきます。
あなたの会社は、レジリエント・カンパニーといえるでしょうか。本書の最後に、新しいトリプルA経営を診断する問題があります。ぜひ、あなたの会社を自己採点してください。
新しいトリプルA経営は、どのような環境変化が起きようとも、危機を乗り越え、会社を永続させるために欠かせないものになるでしょう。時代はいま、レジリエント・カンパニーを求めています。そして、レジリエント・カンパニーは、レジリエント・リーダーを求めています。(新 将命)
発売日:2015-01-01
目次
序 章 エクセレント・カンパニー再考
第1章 新しいトリプルA経営の時代
第2章 価値観と使命を活かす
第3章 信頼を積み上げる
第4章 ダイナミックに学ぶ
第5章 創造性と革新力を引き出す
第6章 研究開発を一新する
第7章 トレード・オンにこだわる
第8章 ブランドをつくり変える
終 章 日本企業は、いま何を目指すべきか
付 録 トリプルA経営の自己診断
解 説 経営の目的は永続である──新将命
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