中活のススメ2
マイナビ出版
学生の就職率が低下している現在、就職活動をしている学生は「とりあえず、安定している大企業を受けてみよう」と、より大企業を目指す人の割合が増えているように感じます。しかし、中小企業を選ぶという選択肢は、なぜあまり聞こえてこないのでしょうか。それは、中小企業の本質が見えていない証拠なのではないでしょうか?
本書は、中小企業診断士のグループMPAが執筆した、「中小企業に就職すること」を紹介している本です。「中小企業診断士」という言葉を聞き慣れない方も多いでしょうけれども、この資格は「中小企業の経営診断の実務に従事する者」、平たく言えば、「経営コンサルタントの国家資格」のことです。そんな経営コンサルタント集団であるMPAメンバーの執筆者たちから発せられる「中小企業の魅力をしっかりと世間にも発信したい」という想いを、全5巻の電子書籍にまとめました。
ほんの少し前までは、大企業に就職すれば安定した生活を過ごすことができました。しかし大きな組織の歯車となり、個の力を発揮するためにはかなりの下積み生活も必要であり、過激な社内競争が存在します。一方、中小企業に就職すれば、人数も少ないために即戦力・即実践となり、何事も当事者意識がない限り組織として回らないために、個人の仕事への意欲と能力といった「個の力」が本当に鍛えられ身につきます。これは中小企業へ就職する=自己実現の場として活路を見つける考え方であり、中小企業への就職の最大の魅力です。私達は会社だけの看板に頼らず、自分の本当の実力を持つという意味での「エンプロイアビリティ」(employ+ability=employability 雇用可能性を鍛えること、これが変化の激しい現代社会で生きていく術(すべ)と感じています。これらを含めて「中小企業への就職によるキャリア形成」というトピックで、これらの想いを皆様にお伝えしたく文章に綴ってみました。
第2章となる本書で説明しているのは、「雇用され得る能力(エンプロイアビリティ)」を向上させるための秘訣や、「3現実主義…現場、現物、現実」、「組織から受けるプラスの作用とマイナスの作用」など、自身のスキルアップに役立つという側面で、中小企業で働くことのメリットを記しています。
就職活動中の学生さんはもちろんのこと、来年、再来年の就活に備えている人。さらには、そんなお子さんをお持ちの親御さんたちにも、「中活」に関する理解を深めていただきたいと思います。
発売日:2013-12-17
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